昨晩のラジオで家電という言葉がチャットにでてきた。
この単語って不思議ですよね。
おそらくは「カデン」と読んでいるでしょう。
でも、チャットの会話の中では「いえデン」でした。
以下、音読みをひらがな、訓読みをカタカナ、熟字訓をローマ字表記で表します。
家電(いえデン)は自宅の固定電話(場合によっては携帯電話)を意味するが、家電(カデン)は家庭用電化製品の略語で、まったく意味が異なる。
ここまで異なるのは珍しい。
例えば、
市場(シジョウ)と市場(いちば)では、「シジョウ」は株、「いちば」は物の売り買いである。
風車(フウシャ)と風車(かざぐるま)では、規模が違う。
工場(コウジョウ)と工場(コウば)では、なんとなくだが規模が違くて、「コウジョウ」>「コウば」という感じがしますね。
牧場(ボクジョウ)と牧場(まきば)も、同じものなのだろうけど、なんとなくニュアンスの違いを感じます。
金星(キンセイ)と金星(キンぼし)では、「キンセイ」は太陽系の惑星で、「キンぼし」は相撲の言葉です。
半月(ハンゲツ)と半月(ハンつき)では、「ハンゲツ」はお月様の満ち欠け、「ハンつき」は一ヶ月の半分。
紅葉(コウヨウ)と紅葉(momiji)では、「momiji」は「コウヨウ」する植物の一部である。
分類としては、訓読み、音読み、重箱読み、湯桶読み、熟字訓または当て字、固有名詞といったところでしょうか。
ここまで、湯桶読みが出てきてませんが、まったく無いわけではない。
例えば、化学(カガク)と化学(ばけガク)では、本来訓読みが正しいのだが、同音異義語に紛らわしいものがあって、慣用的に湯桶読みするケースである。
市立(シリツ)と市立(いちリツ)
私立(シリツ)と私立(わたくしリツ)
買春(バイシュン)と買春(かいシュン)
日本語は不思議だよね。
他にも、こんなふうに音訓の読み替えでニュアンスや意味が変わるものがあったら教えてね。
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日本語は不思議だ
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