この人は悪いなあ、と思った人は?
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何を以て悪(わる)だなぁと思うか。
ルールを守らない人はあまり好きではないのだが、
ルールに記されていないギリギリならば良いと考える人もいる。
昨今気になったニュースがあって、『カレーを食べて停職処分』という奇妙なタイトルのものがある。
このタイトルだけをみると、なんでカレーを食べて停職処分になるの?って疑問に思うだろう。
ニュースを見たり、文字を読んでも、いまいちピンと来ないものが多い。
海自カレーとか、海軍カレーという言葉を聞いたことがあるかとは思う。
海上に長くいると曜日感覚がなくなってしまうことに対処するため、金曜日はカレーというルールが作られる。
カレーが選ばれたのは多種多様なスパイスが使われ栄養価も高く、人気メニューだったからであろう。
さて、停職処分となったのは、事務官で、事務官はお金を払う必要があることを知っていたにも関わらず、隊員同様に無料で食べていた。
簡単にうと、隊員と事務官は給与体系が根本から異なり、隊員は食事は支給品であり、事務官の食事は支給品では無いということです。
ここまでは規則だから、納得せざるを得ないのだが、そんな規則って誰もが理解しているのだろうか、は、まぁ理解していないとダメなんだろう。
だけど、誰もが遵守出来るようになっているのだろうか、って考えてしまうのです。
遵守出来なかったから停職ね。
まぁ、解らなくはないし、規則だから守って当たり前は解るんだけれども、なんか解せないんのですよ。
ルールが守れるような仕組みというか、システムは作れないのか?ということなんです。
簡単な話し、金銭的な話しでしょ。
そこの食堂では、隊員や事務官が出入り出来るのであれば、ICカードなりで給料天引きのシステムが出来ていれば、ルールを意識せずとも問題は起こらないだろう。
なので、『カレーを食べて停職処分』という見出しのバカバカしさというか、なんでこんな変なことが起こるんだよとか、ネタかよって思ってしまうのです。
ただね、システムもいい加減だとダメって例もあるんですよ。
私は外回りのエンジニアで、社員が数百人はいる工場併設の巨大営業所勤務のわずか十数人の外回りのエンジニアだったんですが、この敷地に勤務する人は様々な内勤の職種の人がいて、敷地の周りには外食出来るようなところは少なく、社食を利用せざるを得ない社員がほとんどでした。
こんな環境であったがために、この営業所勤務の社員の給料の福利厚生には、社食の利用料のようなものが一律で含まれていました。
先に書いたように、私は外回りのエンジニアでして、その営業所を起点にはしてはいるが、社有車で外を回っていて、昼食時間にその営業所に必ず居るわけでもなく、どちらかと言えば客先の都合に合わせるために、昼食時間に客先のサーバールームで缶詰になっていることのほうが多かったように思う。
つまり、昼食時に食事を取れることは稀で、下手をすると午前中に作業開始して、午後2時3時に作業が終わって、周りを見渡すと飲食店が閉まっているとかもあって、あまり知らない土地で、車を走らせてファミレスを探すなんてことがザラでしたし、地方にいるとファミレスって思いの他少なくて、コンビニに入って弁当やおにぎりやサンドイッチといっても、ある意味売れ残りでもあればマシでした。
家から弁当もっていけよというのもあるかもしれないが、車中にいつ食べられるか解らない弁当を置いておくってのは危険極まりないですよね。
こんな状況だったのに、社食の利用料が給料天引きだったということを知ったのは、その営業所を出て、別の営業所に行くようになってからだったかもしれません。
例えば、社則に社員食堂に関する規則が書かれていて、給料から天引されますなんて書いてあったとして、誰がそれを熟読しているのだろうか、って話しです。
自衛隊の話しとは真逆の感じですよね。
別に隊員じゃなくても、同じ職場の職員なんだから、同じ釜の飯を食ってもいいじゃない?
ルールは守って然りなんだけど、守りやすいような環境づくりも大事だと思うよ、って話しです。
ではでは