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タコピーの原罪(上)巻を読む

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昨日、散髪や花見のついでに漫画をごっそり買ってきたということを書いた。

 

 


下巻は4月4日発売だったかな。

とりあえず、上巻を読んでみた。


ネタバレは出来る限り控えますが、概要だけというか、下巻を読んで見なければ結論は出ないのだろうが…

コミックスの上巻の表紙は「しずかちゃん」。

とある国民的アニメや漫画の主人公が好きになるあの人物と、苗字は異なるが、下の名前は同じです。

タイトルにある「タコピー」は、タコに似たハッピー星から来た宇宙人なのですが、しずかちゃんが付けた呼び名です。

しずかちゃんとタコピーの出会いは、土管の中に腹をすかせていたタコピーに、しずかちゃんが給食の残りのパンをあげるところです。


ここからは本編に関わるネタバレになるのかもしれないが、書いておくが、『タコピーの原罪』を読む予定のある人は、この辺までにして以下を読まないように願いたい。


先の土管、しずかちゃん、からも解るかもしれないが、ドラえもんのオマージュというか、現代版のドラえもんというか、ブラックドラえもんというか、…

そろそろはっきりと書くと、いじめ、ネグレクト、毒親、ということを、ドラえもんの道具、いやハッピー星の道具で本当に解決出来るのか?ということなのだと思う。

ハッピーとはなんぞや、どうなればハッピーなのか、いじめられる側、いじめる側、それぞれの視線の先にあったものはなんだったのか、無垢な善意は本当の善意なのか、それでハッピーになれるのか、…

まだ上巻までしか読んでいないが、こういった問題提起がされた作品だということが解る。

ドラえもんのように笑って読める漫画ではないことだけは言える。

読む勇気があれば、読むことをおすすめしたい漫画ではある。
だけれども、その勇気がないならば、読まないほうが幸せなのかもしれない。
そういうことに免疫がなかったり、純粋無垢な人が読むと、かなりやばいかもしれない。
漫画だと割り切ってもよいが、現実問題でもあるということを踏まえて読めるかどうか。


私は小学生の頃、いじめられていたし、教師や親は基本的に仲良くさせようとするが、それって本人にとっては地獄でしかない。
大人はいじめだと解っていたとしても、対処方法を教えてはくれないし、個々にあった対処法の存在すら結局解らないから、仲良くさせることが解決だと勘違いしている。

そんなもんなのだということを自分は理解して、結局いじめに立ち向かうには、自分でどうにかするしかないし、他人の助けでどうにか出来る問題ならば、どうにかなるんだろうけど、なかなかそうは行かないし、逃げてもいいという選択肢もあるし、親が許すならば転校なんて選択肢もあることはあるが、転校先でイジメられない保証はない。

あくまでも私自身の解決例に過ぎないが、時間が解決したのかもしれないし、喧嘩ふっかけるならばこっちは死ぬ気でお前を殺す気で行くからな、というのを見せつけることに成功したとも言える。

だからといって、これを誰もが実現出来るとは限らないので、自分なりの対処法、解決法を見つけるしかないのが現状なんだろう。


さて、本編はどのようにしずかちゃんがハッピーになるのか、なれたのか、なれなかったのか、…
下巻の表紙の女の子、彼女は何者なのか、…

下巻が楽しみというか、どういう結末が待っているのだろうか。
ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、…

とにかく問題作であることは確実だろう。


ではでは


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