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再考:手だけ実写の巨人の星

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続いては、前回の王貞治のプラモデルの再考においても登場した巨人の星の穴です。

2005年12月25日?に開けられた穴。

手だけ実写の巨人の星

30数年物の穴です。
アニメ巨人の星で、とても印象に残っているシーンがあります。
それは登場人物の手が写るシーンなのですが、なぜか絵ではなく手の写真が使われていました。
それがどのようなシーンだったのかは忘れてしまったのですが、なぜアニメのなかで実写の手を使ったのでしょうか?
そして、あの手は誰の手を撮影したものだったのでしょうか?
ご存じの方は教えてください。
こんなメジャーなアニメで、こんな穴があるならば覚えているはず。

2006年1月22日?に解決編。

情報1
巨人の星の実写は知りませんが、他のアニメで空手バカ一代の中で、所々で実写の映像が入っている。
途中に実写が入るアニメは意外にあった。
原作が梶原一騎なので、巨人の星でもあるのでは?

情報2
それは星飛雄馬の星雲高校時代、同級生だった牧場晴彦の手だと思います。
彼は野球漫画家志望でした。
穴を開けた方の見たのは、おそらく星飛雄馬の練習姿を牧場がスケッチして弱点が明らかになる場面だと思います。
確か、スケッチブック、手、鉛筆、スケッチブックに書かれた絵、すべてが実写だったと思います。
第23話の「スケッチブックの秘密」。
残念ながら実写のシーンは見つからず。

情報3
実写だった手のシーンですが、これはもしかすると飛雄馬が、このままだとボールが投げられなくなると言われて、医師の診察を受けた時の手術台の上で手が大きくなる時のシーンではないでしょうか?
その時のリアルな腕の写真が使われていたような気がします。
第174話の「白い血の秘密」。
映像を見る。
残念ながら実写のシーンは見つからず。

情報4
この実写の手が映るシーンは、左門豊作が初めて登場するシーンだと思います。
左門豊作は、あの野村監督のようにデータを集めるため、左門ノートなるものを書き溜めていました。
そのノートを書くときの左門の手が実写だったと思います。
第16話の「早すぎた登板」
鉛筆とメモ帳と文字が実写だった。
しかし手が映ってない。

情報5
巨人の星で実写の手が映るのは、第92話「折り合わぬ契約」の回です。
日米野球で対決したカージナルスのオズマに勝利したものの、オズマから「お前も俺と同じ野球人形だ!」と言われた星飛雄馬は猛反発。
球団からの6割増の年俸提示を保留し、さらに自分が人間である証明として、クリスマスパーティーを企画しました。
その時、明子ねえちゃん、花形、左門、伴らに、招待状を書くシーンが実写になり、招待状を書く手が映されるのです。
結局パーティーには誰も来ず、怒った飛雄馬は巨人の寮に作ったパーティー会場を自分の手でぶち壊していました。
クリスマスカードを書くシーンだけが実写だった。
しかし手が映ってない。

なんで実写にしたのか。
東京ムービー社に電話し、詳しい方にお話を伺う。

情報6
当時のアニメの技術で、ペンや筆で字を書くシーンが一番難しかった。
そのために、実写を用いたのだろう。
真相は2箇所で、手は映っていないけど、クリスマスの招待状を書くところと、左門がメモを書くところの、この2シーンが実写のシーンが使われていた。
誰が書いていた、誰のペン先なのかは解らない。

と締めた。



ここからが再考。

これで解決なのか?

実は、巨人の星のアニメにおいて、実写が多用されていたことは私も記憶している。

第1話「めざせ栄光の星」だけでも、何回も見て取れる。

立教の長嶋茂雄が登場する時には、背景に輪転機が回る実写映像。



これは二重露光という技法であろう。

星飛雄馬を追いかける川上監督の背景には太平洋戦争の映像。



川上と家々はアニメで、背景は実写映像です。

この太平洋戦争後という意味を持たすため、カレンダーをめくるシーンが出てくるのですが、



日めくりカレンダーの1枚目と手は実写で、それ以外は絵で、めくられた2枚目の枠がアニメとして動き出します。

ということで、実写の手が使われたという事実です。

ラジオ中では、手は登場していないと締めましたが、手が出てきたシーンは確実に存在しているのです。

それも第1話にです。

リスナーに巨人の星フリークは居なかったのかなぁ?


さて、このページをめくるというシーンは、当時のアニメの技術では難しかったのでしょうか?

私はそうは思えません。

こういう実写とアニメの融合という演出を、意欲的にいろいろと試したかったのだと考えます。


しかし、穴のように劇中の登場人物の手に、実写の手が使われているということにはなっていません。

巨人の星は全182話、週1放送にして3年半、DVDにして33枚もある大作ですので、全部を見直すには時間が必要です。

とりあえず、少しずつですが、暇なときにでも確認を続けていきたいと思います。


第10話「日本一の日雇人夫」改め「日本一の父一徹」



飛雄馬が高校入学に金銭的に悩んでいたのだが、父一徹が進学希望用紙に、第一希望欄に星雲、第二希望欄にナシと記述している。


第16話「早すぎた登板」



これが情報4のリスナーから遅れれたきた左門豊作の甲子園大会用偵察メモである。

星の文字が波打ってることからわかるように、鉛筆の端っこを持って書いていることが伺えるが、手は映っていませんでした。


第18話「一番恐ろしい敵」



飛雄馬の宿題を、明子が他人のノートを書き写すシーンだが、すべてアニメ。

明子の右手で隠れては居ますが、既に数式は書かれていて、右手だけ書いているかのように動くだけのものでした。


第40話「血ぞめの決勝戦」



牧場晴彦が飛雄馬をスケッチするシーンだが、すべてアニメ。


第54話「ゆけ多摩川グランド」



星飛雄馬が、多摩川の二軍宿舎から手紙を書くシーンだが、すべてアニメ。


第65話「盗まれたスコアーブック」



情報2のシーン。
伴宙太が、二軍宿舎に入って初めての練習風景を、牧場晴彦がスコアーブックにスケッチている。
アニメの合間に実写が挟まれて使われるが、手は映らない。


第66話「金田投手のアドバイス」



台湾キャンプにて、星飛雄馬から父へ手紙を書くシーンだが、実写だが手は映らない。


第68話「おそるべき予言」



花形家の使用人が、新聞を切り抜くシーンだが、実写のハサミが映るが、手は映らない。


第92話「折り合わぬ契約」



情報5の星飛雄馬がクリスマスカードを絵筆で描くシーンだが、実写で絵筆が映るが、手は映らない。


第130話「左門の挑戦」



左門豊作が大リーグボール2号の研究で、妹に星が晴れの日にしか登板してないことを指摘されるが、まだ大リーグボール2号は水に弱いことに気がついてないというシーンだが、すべてアニメ。


第132話「天才、花形の敗北」



牧場晴彦がスケッチブックにデッサンしているシーンだが、実写だが手は映らない。


第148話「グランドの孤独者」



星飛雄馬が、岡田アンパイヤの娘・かおりと知らずに、サインをするシーンだが、すべてアニメ。


第164話「すべてか!ゼロか」



読売巨人軍首脳陣が、オールスターファン投票で3位になっている星の名に、赤丸を付けるシーンだが、すべてアニメ。


第177話「正捕手への道」



戦時中の回想シーンにて、星一徹が妻・春江に手紙を書くシーンだが、すべてアニメ。


ラジオにあったように、文字を書いたり、絵を描いたりというシーンをアニメで再現することは、放送当時難しく、実写が使われているということもあるが、アニメでやろうという試みもいくつも見られる。

実際に実写の手がアップで映るシーンは、第1話のカレンダーをめくるシーンだけのようで、手元がアップになりそうな実写が使われているシーンはあるにはあるが、手は映らないというものばかりであった。

また、実写の手が、登場人物の誰の手だということも、話しの流れでは解らず、エンディングのキャストにも出演などは無い。


ということで、まだまだ見落としたシーンがあるかもしれませんが、私のなかでは完全解決とします。


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