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Channel: 円周率近似値の日に生まれて理系じゃないわけないだろ! - knifeのblog
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ヨンタテ?ヨンタコ?

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昨日のラジオで、野球の日本シリーズの話になり、ヨンタテやヨンタコという言葉について、いろいろな意見が飛び交った。

まず、日本シリーズというのは、セ・リーグの優勝チームとパ・リーグの優勝チームが、最長7試合で、先に4勝したチームが日本一となるものです。

ヨンタテやヨンタコという言葉のヨンは数字の4であることは間違いなく、4連勝や4連敗を意味している。

熟語としては、

4タテを食らわす。(勝ったチーム目線)
4タテを食らう。(負けたチーム目線)
4タテを喫する。(負けたチーム目線)

タテは助数詞で、連敗を意味し、漢字では「立て」で、同じ相手に立て続けに負けたということのようで、タテについては、この説で間違いないようです。


さて、4タコも4連敗という意味があるのですが、こちらは試合ではなく、ピッチャー対バッターで使われる事が多い。

野球は9回まであるので、打者は9回×3アウトで述べ27人、最低3回は打順が回ってきて、同チームの誰かが進塁すれば、4回以上打順が回ってくることもあります。

1試合で4打席回ってきて、4連続で進塁できなかった場合、バッターは4タコを食らう。という使い方をします。

ですので、1試合で3打席しか回って来ずに、3打席すべてで進塁出来なければ、3タコということになります。

逆にピッチャーがあるバッターに対して全打席ヒットを打たれても、3タコや4タコとは使いません。


さて、タコとはなんだろうか。

タコる。
タコられる。

という動詞があり、これらが助数詞化したもののようです。


調べてみると、静岡の方言に「タコる」はあり、「サボる」と同義語のようです。

しかし、野球用語の4タコは、サボっているわけではないが、成果が出なかった=サボっているのと同等とも取れなくもない。


ただ、私の知っている「タコる」には「サボる」の意味はありません。

タコ殴り。

形が無くなるまで永遠に殴り続けること。
という料理用語から派生したものと考える。

喧嘩などで滅多打ちにされることを、「ボコられる」や「タコられる」を使っていました。

つまり、滅多打ちにする側は「タコる」で、される側は「タコられる」ということです。


あと、成果が一つも出ない場合、タコやボウズという言葉を使うようです。

釣りで1匹も連れなければ、ボウズという使い方は誰でも知っていることでしょう。

タコを使っている例には、私は遭遇したことありませんが、成績の伴わない人に対して、このタコが!などと罵ることはあるかと思います。

さて、タコやボウズに0という意味があるのでしょうか?


ボウズで思い出すのが、花札用語の葉月(八月)の4枚の札を坊主と言います。

「芒(すすき)に月」を「坊主に月」、
「雁(がん)に月」を「坊主に雁」、
「芒」の素札、カス札、1点札を「坊主」と呼びます。

これは芒の札の絵柄が、半円形で坊主にみえることや、芒の音読みがボウであることに由来するのでしょう。

また、花合わせの役名に松桐坊主というのもありますので、花札において芒=坊主ということは常識のようです。


さて、坊主に0という意味があるようですが、タコにはどうでしょうか?

蛸入道や蛸助という言葉があります。

蛸入道はハゲ頭の人を指して使い、蛸助は乞食の人を指して使う俗語です。

蛸入道は蛸坊主であり、坊主に繋がるわけで、蛸助の乞食は成果が出ていないことにも繋がります。


野球で使われる3タコないし4タコの語源は定かではありませんが、タコが成果が出ていないということの理由になりそうなものは幾つかみつかりました。


あとひとつ、たこ焼きがまんまるで0だというのもあるようですが、これはないなぁと感じていますw。

ただ、明石の卵焼きをみて、タコの頭に見えて、明石の名産であるタコを入れて、たこ焼きなんていうのがある可能性は否めないですけねどね。


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