今になって絞りの数値の意味がわかってきました。
レンズに絞り膜があれば、カチカチと絞り環を回すところの数列であり、デジタルカメラであれば背面液晶やファインダーに表示される数列である。
例えば、私の持っているα6000にSEL1650を付けた時の絞り値の数列を示す。
3.5 4.0 4.5 5.0 5.6 6.3 7.1 8.0 9.0 10 11 13 14 16 18 20 22
シャッタースピードの数列。
30'' 25'' 20'' 15'' 13'' 10'' 8'' 6'' 5'' 4'' 3.2'' 2.5'' 2'' 1.6'' 1.3'' 1'' 0.8'' 0.6'' 0.5'' 0.4'' 1/3 1/4 1/5 1/6 1/8 1/10 1/13 1/15 1/20 1/25 1/30 1/40 1/50 1/60 1/80 1/100 1/125 1/160 1/200 1/250 1/320 1/400 1/500 1/640 1/800 1/1000 1/1250 1/1600 1/2000 1/2500 1/3200 1/4000
ISO感度の数列。
100 125 160 200 250 320 400 500 640 800 1000 1250 1600 2000 2500 3200 4000 5000 6400 8000 10000 12800 16000 20000 25600
例えばISOを例にすると、昇順に並べられてしまっているのでわかりにくいかもしれないが、幾つかの数列の集合だということが解るだろう。
3行目のデータにズレがあるが、ISOに小数は使いたくなかったんだろうし、切りの良い数値にしたかったんだろうということが解る。
おそらくはシャッタースピードもこういったように数列を分解することが出来るだろうとやってみた。
多少のズレがあるが、単位分数や小数第一位までの文字数を考えれば妥当な値だろう。
では、絞り値はどうだろうか。
の様に出来なくもないが、なんか腑に落ちない。
絞りとは、露出アンダーや露出オーバーといったことにならないように、絞り膜を開放したり絞ったりする機構である。
この穴の面積が絞り値と関係していることは間違いない。
円(穴)の面積が2倍になれば、光量も2倍になり、
円(穴)の面積が半分になれば、光量も半分になる。
円の面積は、半径×半径×πである。
つまり、
円(穴)の面積を2倍にしようとするならば、半径や直径は√2倍することになり、
円(穴)の面積を半分にしようとするならば、半径や直径は1/√2倍することになる。
√2=1.41421356…≒1.4
1/√2=0.70710678…≒0.7
これだ。
スッキリした。
大抵のレンズは上記表のいずれかの値が開放絞り値として記載されていることだろう。
例えばSEL1650なら3.5-5.6、SEL55210なら4.5-6.3、800mmF8DXなら8.0となっている。
ズームの中間においてはなんとも言えないが、ワイド端やテレ端での数値は上記の表に含まれている。
さて、絞りに使われることの多い段という表現であるが、もう答えは出ただろう。
1段絞る、または1段上げるとは、絞り値を√2倍するということ、
1段開く、または1段下げるとは、絞り値を1/√2倍するということ。
また、テレコン(テレコンバーター、テレコンバージョンレンズ)についても、これが関係してくる。
テレコンの倍率として、1.4倍と2倍が多くを占めているだろう。
テレコンの情報として開放絞り値が何段下がるなんて書いてある。
1.4倍のテレコンなら1段下がり、
2倍のテレコンなら2段下がる。
テレコンなんで、絞り膜があるわけでも、絞り環があるわけでもないので、絞るとか開くという表現ではなく、下がる、上がるとなるのだろう。
うん、なんとわかりやすいのだろうか。
例えば、キヤノンのレンズにリアテレコンを何個も連結してなんてことが物理的に出来たりする。
例えば300mm F2.8のレンズがあったとして、リアテレコンを何個も付けるとしよう。
まぁ、理論上はこうなるが、現実的にはどうなんだろうか。
また、NDフィルターなんてものも、同様の考え方である。
NDとはNeutral Density、つまり中立な濃度のフィルターという意味で、NDの後に続く数字によって、
ND2は光量を1/2に、
ND4は光量を1/4に、
ND8は光量を1/8に、
…
ということになり、更にはNDフィルターを何枚も重ねて使うということも出来ます。
ここまで書けば、段という単位は絞りにだけ使われるものではないとなんとなく解ってくる。
行き着くところ、段という単位は、明るさ(EV値)の相対的な変化量で、絞りだけではなく、シャッタースピードやISOやNDフィルターなどに対しても使うことが出来る。
例えば、SS=1/100、F5.6、ISO400で好みの明るさの写真が撮れたとしよう。
しかし、明るさだけが好みであって、他の要素は好みでないので、この明るさを保ったままで、自分の思い描く写真に近づけたい。
といったように、相殺すればよい。
まぁ、参考程度に考えればよいだろう。
言えることは、いきなりすべてをいろいろやってしまうと混乱するだけなので、どれか一つを固定して、他の値を変化させたものを撮り比べれば良いだろう。
レンズに絞り膜があれば、カチカチと絞り環を回すところの数列であり、デジタルカメラであれば背面液晶やファインダーに表示される数列である。
例えば、私の持っているα6000にSEL1650を付けた時の絞り値の数列を示す。
3.5 4.0 4.5 5.0 5.6 6.3 7.1 8.0 9.0 10 11 13 14 16 18 20 22
シャッタースピードの数列。
30'' 25'' 20'' 15'' 13'' 10'' 8'' 6'' 5'' 4'' 3.2'' 2.5'' 2'' 1.6'' 1.3'' 1'' 0.8'' 0.6'' 0.5'' 0.4'' 1/3 1/4 1/5 1/6 1/8 1/10 1/13 1/15 1/20 1/25 1/30 1/40 1/50 1/60 1/80 1/100 1/125 1/160 1/200 1/250 1/320 1/400 1/500 1/640 1/800 1/1000 1/1250 1/1600 1/2000 1/2500 1/3200 1/4000
ISO感度の数列。
100 125 160 200 250 320 400 500 640 800 1000 1250 1600 2000 2500 3200 4000 5000 6400 8000 10000 12800 16000 20000 25600
例えばISOを例にすると、昇順に並べられてしまっているのでわかりにくいかもしれないが、幾つかの数列の集合だということが解るだろう。
100 | 200 | 400 | 800 | 1600 | 3200 | 6400 | 12800 | 25600 |
125 | 250 | 500 | 1000 | 2000 | 4000 | 8000 | 16000 | 32000 |
156.25 160.00 | 312.5 320.0 | 625 640 | 1250 1280 | 2560 2560 | 5000 5120 | 10000 10240 | 20000 20480 | 40000 40960 |
3行目のデータにズレがあるが、ISOに小数は使いたくなかったんだろうし、切りの良い数値にしたかったんだろうということが解る。
おそらくはシャッタースピードもこういったように数列を分解することが出来るだろうとやってみた。
多少のズレがあるが、単位分数や小数第一位までの文字数を考えれば妥当な値だろう。
では、絞り値はどうだろうか。
3.5 | 7.1 | 14 |
4.0 | 8.0 | 16 |
4.5 | 9.0 | 18 |
5.0 | 10 | 20 |
5.6 | 11 | 22 |
6.3 | 13 |
の様に出来なくもないが、なんか腑に落ちない。
絞りとは、露出アンダーや露出オーバーといったことにならないように、絞り膜を開放したり絞ったりする機構である。
この穴の面積が絞り値と関係していることは間違いない。
円(穴)の面積が2倍になれば、光量も2倍になり、
円(穴)の面積が半分になれば、光量も半分になる。
円の面積は、半径×半径×πである。
つまり、
円(穴)の面積を2倍にしようとするならば、半径や直径は√2倍することになり、
円(穴)の面積を半分にしようとするならば、半径や直径は1/√2倍することになる。
√2=1.41421356…≒1.4
1/√2=0.70710678…≒0.7
これだ。
0.9 | 1.2 | 1.8 | 2.5 | 3.5 | 5.0 | 7.1 | 10 | 14 | 20 | 29 | 40 | 57 | 80 |
1.0 | 1.4 | 2.0 | 2.8 | 4.0 | 5.6 | 8.0 | 11 | 16 | 22 | 32 | 45 | 64 | 90 |
1.1 | 1.6 | 2.2 | 3.2 | 4.5 | 6.3 | 9.0 | 13 | 18 | 25 | 36 | 51 | 72 | 102 |
スッキリした。
大抵のレンズは上記表のいずれかの値が開放絞り値として記載されていることだろう。
例えばSEL1650なら3.5-5.6、SEL55210なら4.5-6.3、800mmF8DXなら8.0となっている。
ズームの中間においてはなんとも言えないが、ワイド端やテレ端での数値は上記の表に含まれている。
さて、絞りに使われることの多い段という表現であるが、もう答えは出ただろう。
1段絞る、または1段上げるとは、絞り値を√2倍するということ、
1段開く、または1段下げるとは、絞り値を1/√2倍するということ。
また、テレコン(テレコンバーター、テレコンバージョンレンズ)についても、これが関係してくる。
テレコンの倍率として、1.4倍と2倍が多くを占めているだろう。
テレコンの情報として開放絞り値が何段下がるなんて書いてある。
1.4倍のテレコンなら1段下がり、
2倍のテレコンなら2段下がる。
テレコンなんで、絞り膜があるわけでも、絞り環があるわけでもないので、絞るとか開くという表現ではなく、下がる、上がるとなるのだろう。
うん、なんとわかりやすいのだろうか。
例えば、キヤノンのレンズにリアテレコンを何個も連結してなんてことが物理的に出来たりする。
例えば300mm F2.8のレンズがあったとして、リアテレコンを何個も付けるとしよう。
x2.0 | x1.4 | 焦点距離 | 開放絞り値 |
0 | 0 | 300mm | F2.8 |
0 | 1 | 424mm | F4.0 |
1 | 0 | 600mm | F5.6 |
1 | 1 | 849mm | F8.0 |
2 | 0 | 1200mm | F11 |
2 | 1 | 1697mm | F16 |
3 | 0 | 2400mm | F22 |
3 | 1 | 3394mm | F32 |
4 | 0 | 4800mm | F45 |
4 | 1 | 6788mm | F64 |
5 | 0 | 9600mm | F90 |
まぁ、理論上はこうなるが、現実的にはどうなんだろうか。
また、NDフィルターなんてものも、同様の考え方である。
NDとはNeutral Density、つまり中立な濃度のフィルターという意味で、NDの後に続く数字によって、
ND2は光量を1/2に、
ND4は光量を1/4に、
ND8は光量を1/8に、
…
ということになり、更にはNDフィルターを何枚も重ねて使うということも出来ます。
ここまで書けば、段という単位は絞りにだけ使われるものではないとなんとなく解ってくる。
行き着くところ、段という単位は、明るさ(EV値)の相対的な変化量で、絞りだけではなく、シャッタースピードやISOやNDフィルターなどに対しても使うことが出来る。
例えば、SS=1/100、F5.6、ISO400で好みの明るさの写真が撮れたとしよう。
しかし、明るさだけが好みであって、他の要素は好みでないので、この明るさを保ったままで、自分の思い描く写真に近づけたい。
固定 | 欲求 | 同じ明るさにするには? | SS | 絞り | ISO感度 |
基準となる設定 | 1/100 | F5.6 | 400 | ||
SSを 固定。 | 絞りを1段開けたい。 | 感度を1段下げる。 | 1/100 | F5.6→F4.0 | 400→200 |
感度を1段下げたい。 | 絞りを1段開く。 | ||||
絞りを1段絞りたい。 | 感度を1段上げる。 | 1/100 | F5.6→F8.0 | 400→800 | |
感度を1段上げたい。 | 絞りを1段絞る。 | ||||
絞りを 固定。 | SSを1段早めたい。 | 感度を1段上げる。 | 1/100→1/200 | F5.6 | 400→800 |
感度を1段上げたい。 | SSを1段早める。 | ||||
SSを1段遅くしたい。 | 感度を1段下げる。 | 1/100→1/50 | F5.6 | 400→200 | |
感度を1段下げたい。 | SSを1段遅くする。 | ||||
ISO感度 を固定。 | SSを1段早めたい。 | 絞りを1段開く。 | 1/100→1/200 | F5.6→F4.0 | 400 |
絞りを1段開きたい。 | SSを1段早める。 | ||||
SSを1段遅くしたい。 | 絞りを1段絞る。 | 1/100→1/50 | F5.6→F8.0 | 400 | |
絞りを1段絞りたい。 | SSを1段遅くする。 | ||||
固定し ない。 | SSを2段早めたい。 | 絞りを1段開き、 感度を1段上げる。 | 1/100→1/400 | F5.6→F4.0 | 400→800 |
SSを2段遅くしたい。 | 絞りを1段絞り、 感度を1段下げる。 | 1/100→1/25 | F5.6→F8.0 | 400→200 | |
絞りを2段開きたい。 | SSを1段早め、 感度を1段下げる。 | 1/100→1/200 | F5.6→F2.8 | 400→200 | |
絞りを2段絞りたい。 | SSを1段遅め、 感度を1段上げる。 | 1/100→1/50 | F5.6→F11 | 400→800 | |
感度を2段上げたい。 | SSを1段早め、 絞りを1段絞る。 | 1/100→1/200 | F5.6→F8.0 | 400→1600 | |
感度を2段下げたい。 | SSを1段遅め、 絞りを1段開く。 | 1/100→1/50 | F5.6→F4.0 | 400→100 |
といったように、相殺すればよい。
まぁ、参考程度に考えればよいだろう。
言えることは、いきなりすべてをいろいろやってしまうと混乱するだけなので、どれか一つを固定して、他の値を変化させたものを撮り比べれば良いだろう。