カテゴリーをカメラ関連にしたが、IT関連でもある。
Jpegという画像フォーマットは、画像データの他に、様々な情報を同ファイル内に持つことが出来る。
その拡張された情報がExif、つまりExtended Informationということであり、Exifタグで、様々な情報を付加している。
Twitterが出てきた当時、何も知らずに携帯電話で撮影した画像を、そのままツイートしたことで、そのJpeg画像からExif情報を読み取って、GPS情報が付加されていたら、居場所が特定されるなんてこともあって、危ないから気をつけてねなんてのもあった。
逆にどこそこナウなんて自ら居場所を晒してしまう輩もいて、今私はどこそこにいますから、家はもぬけの殻ですから、どうぞどろぼうさん、空き巣に入りやすいですよ。となるわけです。
Exifがなんたるか、簡単に説明しときました。
さて、カメラの話です。
昨日書いたマウントアダプタに付随する話なんです。
一般的に、レンズ交換式カメラというものは、同一メーカーの、そのカメラ本体の規格に合ったレンズを取り付けて使うものである。
基本的に規格が違えば同一メーカーであっても、AF(オートフォーカス)やAE(自動露出)といった機能が使えません。
ピント調整やら露出調整の機構はレンズ側にあり、マニュアルでやる分には問題ないが、自動でやるにはカメラ本体となんらかの方法でやりとりをしなければならないということです。
古いレンズ交換式カメラ本体や、古いレンズは、機械的にそれを実現し、デジタル時代のものは、電子的に行っていると考えて良いでしょう。
携帯電話なども含めたデジタルカメラで撮影をするということは、携帯電話やカメラの機種名やら、撮影日時、撮影されたGPS情報などがExifとしてJpegファイルに付加される。
こと、レンズ交換式デジタルカメラになると、レンズの情報も電子接点を通じて、Exifに載るわけです。
逆に言えば、電子接点のないマウントアダプタを介してしまえば、例えレンズがデジタル情報を持っていたとしても、カメラ側には伝わらず、レンズの情報は一切Exifには載らないわけである。
では、Windows上でExifを見てみましょう。
エクスプローラーなどで、Jpeg画像ファイルを右クリックし、プロパティ(R)で、プロパティウィンドウを開き、詳細タブを選ぶ。
なぜだか、この操作をすると、35mm 焦点距離にカーソルがあるようですw。
上記Exif情報は、電子接点のないマウントアダプタでKenkoの800mmF8DXを装着して撮影したファイルのものです。
今回の記事に関して見るべきところは、
カメラ
絞り値
焦点距離
最大絞り
35mm 焦点距離
高詳細
レンズ メーカー
レンズ モデル
フラッシュ メーカー
フラッシュ モデル
露出モード
EXIF バージョン
あたりでしょうか。
高詳細 - レンズ メーカー/レンズ モデル:
私が使っているα6000において、同メーカーのレンズをつけても、この欄は空白でしたので、仮に800mmF8DXが電子接点を持っていたとしても、この欄が空白でなんら問題はない。
高詳細 - 露出モード:
800mmF8DXを使うには、AFは使えないのでMFに設定しているので、この欄が手動になっているのは正しい。
これは、α6000自身の情報であって、レンズとはなんら関係ない。
私は、800mmF8DX以外に持ってるレンズは、すべてα6000で問題なく利用できる電子接点のあるズームレンズなので、焦点距離などが正しく設定されている。
800mmF8DXは、この名の通り、焦点距離800mm、開放絞り値F8.0ということです。
例えば焦点距離に800 mm、35mm 焦点距離に1200 mmは、単焦点レンズである800mmF8DXを付けているときは普遍なわけですから、後から手動で設定してもよいのではということです。
でもね。
めんどくさいんですよw。
ずいぶん昔のことですが、Exif情報を書き換えるツールなんてものを作ったこともあったんで、本気でやろうと思えば、もっといいツールを作れそうだが、ツールでどうにかするんじゃなくて、物理的にどうにかしたいんですよ、今回はね。
仮にツールを作るとしたら、
条件として、
この日付時刻から、この日付時刻までで、
ないし
このファイル番号からこのファイル番号までで、
と、ファイルを選択させ、
焦点距離0 mmに設定されているものだけを、
焦点距離やF値やレンズ情報を決め打ちで設定する。
といったものだろうな。
需要があれば作るだろうけど、どうなんでしょうかね。
ここからは、妄想です。
電子接点の付いたマウントアダプタなんてのは珍しくない。
カメラとレンズが互換性がなくても、マウントアダプタがその互換性を維持し、実際に使えるようにするなんてことも出来るのではないだろうか。
MFズームレンズでは、マウントアダプタに内蔵したICチップでカメラに渡すとしたら、ちょっと難しいかもしれないが、出来ないことではないだろう。
MF単焦点レンズであれば、固定の値なので、もっと簡単出来そうである。
例えば、これを実現したものとして、"AF confirm Dandelion chip"というものが存在している。
簡単に言えば、ICチップで擬似的な情報を電子接点経由でカメラ本体と電子的なやりとりする。
カメラ側は、電子的なやりとりをされた情報から、そういうレンズが付いているものだと受け取るわけです。
日本のマウントアダプタメーカーが、この辺に食い込んでくれることを期待したいですね。
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電子接点のないレンズのExif情報をどうにかしたいな
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