午後のひとときに、数学の問題を解いてみる。
問題
√2+√2+√2+√2+…=2
√2-√2-√2-√2-…=1
√2+√2-√2+√2-…=φ
√2-√2+√2-√2+…=φ-1
が正しいことを証明せよ。
但し、
φ= | 1+√5 2 |
とする。
シンキングタ~イム
この手の問題、一見すると無限を扱うので難しいように思われるかもしれないが、理屈が解ると解けてしまう。
ひとつずつやってみるよ。
とりあえず、変数に置き換えてみると、
a=√2+√2+√2+√2+…
とおくと、右辺の√の中にもaがあることが解りますか?
a=√2+a
ということが解りますよね。
両辺を2乗して、
a2=2+a
右辺を移項して、
a2-a-2=0
因数分解をして、
(a+1)(a-2)=0
a=-1, 2
となりますが、√の中が正より、
aは実数であり、a>0なので、
a=2
となります。
そんなに難しくないですよね。
同様にやっていきます。
b=√2-√2-√2-√2-…
b=√2-b
b2=2-b
b2+b-2=0
(b+2)(b-1)=0
b=-2, 1
b>0より、
b=1
ここまでは中学生レベルですが、ここからは高校生でも難しく感じるかもしれませんが、解けないわけではありません。
c=√2+√2-√2+√2-…
c=√2+√2-c
両辺を2乗して、
c2=2+√2-c
右辺のcの項だけを移項して、
c2-√2-c=2
右辺が整数なので、左辺の√の中が平方数になるようなcを考えると、
c=-2のときに、等式が成り立つことが解る。
c2-2=√2-c
として、両辺を2乗すると、
c4-4c2+4=2-c
右辺を移項して、
c4-4c2+c+2=0
と4次方程式となってしまったが、c=-2が確定しているので、因数分解してみると、
(c+2)(c3-2c2+1)=0
c>0より、
c3-2c2+1=0
3次方程式になったが、因数定理より、cが実数ならば±1のいずれかである。
c=-1のとき、等式が成り立つので、
(c+1)(c2-c-1)=0
c>0より、
c2-c-1=0
c= | 1±√5 2 |
c>0より、
c= | 1+√5 2 | =φ |
d=√2-√2+√2-√2+…
d=√2-√2+d
d2=2-√2+d
d2+√2+d=2
右辺が整数なので、√の中を平方数として考えると、
d=-1のときに、等式が成り立つことが解る。
2-d2=√2+d
4-4d2+d4=2+d
d4-4d2-d+2=0
d=-1が確定しているので、因数分解すると、
(d+1)(d3-d2-3d+2)=0
d>0なので、
d3-d2-3d+2=0
dが実数より、因数定理より、dが実数ならば、dは±2、±1/2の何れかで成り立つ。
d=2のとき、等式が成り立つので、因数分解すると、
(d-2)(d2+d-1)=0
d=2は確定しているので、
d2+d-1=0
d= | -1±√5 2 |
d>0なので、
d= | -1+√5 2 | = | (√5-1)(√5+1) 2・(√5+1) | = | 5-1 2・(√5+1) | = | 4 2・(√5+1) | = | 2 √5+1 | = | 1 φ |
d=2, φ-1
最後だけが別の解もありました。
無限だからと難しく考えすぎないってのは大事かな。
さて、私、いやラマヌジャンからの挑戦状です。
√1+2√1+3√1+4√1+…=3
を証明してください。
今回の方法は使えませんね。
さて、どうしたものでしょうか。
ではでは