最近、ちょっとした動画を見て、マナー講師の本質が見えてきてしまった。
食事のマナーについてなんだけれども、俵型のおにぎりはお箸で食べましょう。
また、はじまったなと思った。
更に、おにぎりを食べるならば、歯型が解らないように食べましょう。
サンドイッチは縦に向けて食べましょう。
徳利でお酒を注ぐときは切込みが入っていない方で注ぎましょう。
ビールを注ぐときはラベルを上にして注ぎましょう。
このビールの下りでピンときてしまった。
マナー講師ってのは、お笑い芸人なんだ。
なぜ、そう思ったかのかを説明しますね。
ビールを注ぐときにラベルを上に向けるというのは、実は理系あるあるネタなんです。
化学部や薬学部に属する学生のネタという方が良いでしょうかね。
大抵の薬品は瓶に入っており、その瓶には必ずラベルが貼ってあります。
しかし、他の容器に移す際に、直接瓶から注ぐなんてことはしませんね。
液体ならばピペットを使って、粉末ならば実験用スプーンを使って、というようになります。
で、そういった理系学生が酒の席などで内輪受けする話しで盛り上がるのですが、そこで展開されるのが先の件の続きで、もしピペットも実験用スプーンもガラス棒も無くて、直接移さなければならない状況になったら、最低限守らなければいけないのは、何だろうって話しです。
薬品は正しいラベルが貼ってあるから、正しい実験が出来るわけで、中身が不明なものほど怖いことものはない。
では、ラベルを守るためにはどうすれば良いのっていうことになって、ラベルを上にして注ごうって話しなんです。
ということで、ビールのラベルを上に向けて注ぐという理系学生のジョーク的な風習が広まっていきました。
マナー講師が元理系学生であったならば、この事実を知っていたかもしれませんが、おそらく出どころを知らないが学生たちがそうしていたとか、ワインを注ぐときの所作から持ってきたとか、そういうことなのでしょうね。
ワインのラベルってのは、向こうではエチケットといいまして、そのボトルに入ったワインを示す情報の一つであるから、汚さないようにってのは解らなくもないですが、ワインは封を切ったら、そこから劣化が始まって、飲み干すことを前提としていますよね。
残して、コルクをし直して、保管なんてのはちょっと違いますよね。
現在ならば、コルクに針で穴を開けて注ぐタイプの器具があったりしますけどね。
世の中にはいろいろなものを収集する人がいまして、年代物のワインを収集する人もいれば、ワイン自身は収集できないけれども、コルクだけを収集するとか、エチケットだけを綺麗に剥がして収集する人もいる。
そういえば、自分も幼少期に酒蓋を集めていたっけw。
つまり、後者のような需要もあってか、エチケットはできる限り汚したくないってこともあるようです。
でもね、この剥がしたエチケットが、ワインの偽装に使われたりして問題になってもいるので、エチケット収集家は、そうならないようにしっかり管理しているのだとか。
さて、話しを戻すと、マナー講師ってのは、ネタを自分たちで作ったり、内輪だけのものを聞きかじって、あたかもそれが大衆の考え、マナー界隈では当たり前の事だというようにして、いかにも正しいマナーのように語ります。
なぜ、そんなことをするのかというと、お金を取ってマナーを教えるならば、教わる側が知らないマナーを用意する必要があるということなんです。
そういう意味で、新しいマナーになりそうなものに敏感なんです。
これがマナー講師の実体であり、お笑い芸人となんら変わらないということです。
新しいネタが必要なんです。
ネタ探し、お疲れ様ですって感じですね。
ということで、マナー講師芸人のキレ芸というように考えることが出来ますね。
今どき、キレ芸は流行らないことに気がついて欲しいところです。
カンニング竹山さんですか?
ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんですか?
バイきんぐの小峠英二さんですか?
もしくは、マナー講師が一番マナーがなってないという自虐ネタなのかもしれませんね。
さて、おにぎりの話題が出たので、マナー講師芸人さんのために、ネタを投入しましょうかね。
おにぎりってなんで、丸いもの、三角のもの、俵型のもの、
この三種類がなぜ存在するのかを考えたことありますか?
日本という国は、稲作文化があって、米の収穫量、昔の言い方だと石高で、その国々の経済力を示していたりしました。
例えば、加賀百万石とかいいますよね。
おにぎりの形にも、ちゃんと意味がありまして、
丸いおにぎりは鏡で知恵を、
三角のおにぎりは山で山岳信仰を、剣で勇気や武力を、
俵型のおにぎりは俵で五穀豊穣を、
ってここまで書けば解りますよね。
おにぎり版の三種の神器なんです。
誰に願うか、何を願うかといった観点で、おにぎりを奉納する形を変えたということです。
そうでなければ、おにぎりを三角形にしようなんて発想は生まれませんよ。
右利きの人がおにぎりを握るときの話しだけれども、
丸いおにぎりを握るには、
左手で円弧を作るようにして、
右手首をひねるように回転させて形を整える。
三角おにぎりを握るには、
左手で三辺の一つを、
右手で三辺の二つを、手首をひねるのではなく、前後に回転させて形を整える。
と左手の役割は変わらないが、右手の使い方が全く違うということからも、寿司とも違う、わざわざ丸や三角にするために編み出された技法だということに気がつくでしょう。
あと、俵型のおにぎりは箸で食べるというのは、あくまでも幕の内弁当の話しです。
俵型に詰められた御飯があって、様々なおかずが少しずつ詰められています。
おかずは素手で食べるようには出来てないわけで、御飯だけを手でってことにはならないですよね。
あと、どこでおにぎりを食べているのか解らないけれども、歯型を気にするように上品に食べるなんてのは、どこの話しなんですかね。
徳利の話しは、
注ぎ口に毒をなんていうことを理由にしたりするけど、それってその料理屋さんなりを疑っているってことですかね?
それとも徳利を作っている人たちの心遣いも考えられないのですかね?
実際にそうやって注いで酒をこぼしたら、お酒を作っている人のことも考えられないのですかね?
本当に失礼極まりない謎マナーですよね。
ショートケーキの食べ方とか、
上に載っているいちごを先に食べてはいけないだとか、
くずさずに食べなければいけないとか、
横に倒して食べても良いだったのが、
横に倒して食べるのが正しいだのと変化したり、
もうわけわからないですよ。
人間は生き物を食べて生きていく。
なので、綺麗に食べましょうってのは道徳的であり、モラルなので普遍的なマナーだと思う。
また、食材を用意してくれた人、調理してくれた人、食材に感謝をするってのも、道徳的であり、モラルなので普遍的なマナーだと思う。
当然、美味しくいただくというのもマナーであって、他人と一緒に食べるのであれば、他人が不快に思わないようにってのもマナーなのだろうが、先の二つは道徳であるが、こちらは礼儀である。
そりゃ高級レストランとかで食事するとかならば、そういうマナーも推奨されるんだろうけど、家庭では家庭内のマナー、学校給食では学校給食でのマナーって、それらに違いがあっても良いはずなんで、すべてがすべて同じなんてことはないのですよ。
国が違えば礼儀や作法が違うわけで、全世界共通のマナーってのはモラルなんですよね。
関東では急いでいる人のために右を空け、
関西では急いでいる人のために左を空け、
エレベーター協会の人は真ん中に立ってベルトをつかんでくださいという。
最初は良かれと思って自発的に始まったマナーだけれども、
そもそもエレベーターの上を歩くってのは危険極まりない行為であって、
他人を巻き込みかねないわけで、間違いなんだって気がついて、気がつかない人のためにルールになっていったりもする。
つまり、マナーってのは普遍的なものもあれば、そうでないものもあって、TPOによって違うんだよってこと。
「もったいない」が世界で有名になったけど、
「はしたない」とか「みっともない」とか合わせると、
マナーの言葉なのかなと思えてくる。
もったいないから残さず食べなさい。
もったいないから最後まで使い切りなさい。
はしたないからやめなさい。
みっともないからやめなさい。
なんか、並べると後者二つは毛色やベクトルが違うように見えてくる。
もったいないけど、はしたないからやめます。
もったいないけど、みっともないからやめます。
というような使い方が出来るということで、場合によっては相反する考えでもある。
短くなった鉛筆は勿体ないけれども、端ないから捨てて新しいのを買おう。
古くなった洋服は勿体ないけれども、見っともないから捨てて新しいのを買おう。
もったいない(勿体ない)
1) まだ他に役に立つのに無駄にされて惜しい。
2) 恐れ多い。
はしたない(端ない)
1) 慎みがなく、礼儀に外れたり品格がなく見苦しい。
2) どっちつかずで落ち着きがない。中途半端である。
3) 間が悪く、恥ずかしい。ばつが悪い。
4) 自分へ向けられる他人の言動を、不快や迷惑に思う様。
5) 人に対する配慮が欠ける様。つれない。むごい。
6) 程度が甚だしい。酷い。激しい。
みっともない(見っともない、身っともない)
1) 見た目が悪い。
2) 体裁が悪い。
どうやら、マナー講師さんの中には元CAが多いという情報もある。
世界各国の人に失礼の無い態度を取らなきゃならない過酷な訓練が必要な職業ですよね。
その反動なんでしょうかね。
マナー、マナーでがんじがらめになったら、それはそれで生きづらい世の中になってしまう。
洒落や内輪受けから始まったものが、あたかも正しいマナーかのようになっているってのは、洒落だった頃は良かったのだけれども、高圧的にこうでなければならないってのは、間違っている。
お箸の使い方、みっともないよ。
というのは解るけど、箸文化圏ではない外国人まで強要したりはしない。
だけれども、外国人が正しい箸の持ち方で食べていたら、それはそれで美しいだろう。
お箸のマナーもいろいろあるけれども、
渡り箸くらいは寛容してもいいのでは?
武家の作法を記した室町時代の『今川大双紙』には、『汁椀(しるわん)の上に箸を置事(おくこと)努々(ゆめゆめ)あるべからず』とあるようです。
曹洞宗の修行中の食事では、渡し箸が認められているようです。
物事には少なからず例外があるってことですね。
そりゃ、箸置きがあるならば、箸置きに置くのが礼儀作法だろう。
割り箸を割り箸袋に戻すってのも、マナー違反だとか。
箸袋で箸置き作るってことをよくやるけれども、これも受けを狙ったネタなんですよ。
紙ナプキンでバレリーナを作るってのも私のネタですね。
上座はどこでしょうとか、もうクイズ番組じゃないですかね。
終いにはリモート飲み会での上座が云々なんて謎マナーもありましたね。
まぁ、酒の肴、飯の種にはなるかもしれないお話しですね。
食事やお酒は楽しくやりましょうよ。
それにしても、いらすとやさんは、いろんなフリー素材があるんだよね。
使わないともったいないね。
ではでは
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もったいない、みっともない、はしたない
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