七面鳥問題のメモ代わりのちょいまとめ記事。
今回はペルー編です。
七面鳥の名前のたらい回しで、ペルーにたどり着く。
七面鳥をペルーと言っている言語は、
ヒンディー語(पीरू / peeroo)
ウルドゥー語(پیرو / Peroo)
ポルトガル語(Peru)
ガリシア語(Perú)
スロベニア語(puran)
クロアチア語(puran)
※スロベニア語、クロアチア語のpuranの語源はおそらくはpuruanoであり、ペルーということになります。
などを見つけることができます。
ペルーは南アメリカ大陸の西海岸に位置している。
七面鳥は北アメリカ大陸、アメリカ合衆国、カナダ、メキシコに生息しおり、南アメリカ大陸にはほとんど生息していない。
なのにペルーなのだ。
ペルーの公用語は、スペイン語、ケチュア語、アイマラ語である。
スペイン語を公用語としている国は、スペインだけではなく、中南米に多く見られる。
メキシコ、グアテマラ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマ、キューバ、ドミニカ共和国、プエルトリコ、ベネズエラ、コロンビア、アルゼンチン、ペルー、チリ、エクアドル、ボリビア、パラグアイ、ウルグアイ、赤道ギニア、…
スペインにおけるスペイン語では、七面鳥はpavoとなって、特に国名を指しているように見えない。
では、他のスペイン語圏はどうなのだろうか。
guajolote (メキシコ、ホンジュラス) 七面鳥の雄
guajolota (メキシコ、ホンジュラス) 七面鳥の雌
guanajo (キューバ)
chompipe (コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ南部、ニカラグア)
chumpe (グアテマラ、メキシコ南部)
cócono (メキシコ) 七面鳥の雛
などなど、国によって様々なものがあることが確認出来た。
その中に、
pisco (ベネズエラ、コロンビア)
というものがあって、当然のごとく、七面鳥であり、地名でもある。
ピスコと書くと、名探偵コナンに登場する黒の組織の一員であるピスコを思い浮かべた人もいるだろう。
黒の組織のコードネームはお酒の名前から取られることからも解る通り、ピスコもお酒の名前である。
お酒のピスコは、ペルーのイカ地域を中心に製造される葡萄の蒸留酒(ブランデー)である。
さて、地名としてのピスコはというと、ペルー南西部、イカ県北西部、太平洋に注ぐピスコ川の河口近くにある湾岸都市であり、積出港(つみだしこう)であり、綿花、果実、ぶどう酒といったものが積み出されている。
ベネズエラの首都カラカス、コロンビアの首都ボゴダ、ペルーのピスコを繋いでみたところ、約5000kmとなりましたので、日本列島。
ピスコ(pisco)はケチュア語で鳥を意味するピスク(pishuku, pisqu)に由来する。
つまり、地名も、酒も、ペルーの公用語であるケチュア語の鳥由来とになり、中南米のベネズエラやコロンビアではピスコは七面鳥の事でもある。
さてさて、ペルーの公用語での七面鳥は何だろうか。
スペイン語ではpavoとなって行き詰まってしまうので、ケチュア語かアイマラ語となるが、アイマラ語は情報が少なすぎて、難航している。
ケチュア語で七面鳥はTurkiya、というわけで次の目的地は、トルコへ。
書きかけ
ではでは
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再燃:七面鳥問題 -ペルー編-
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