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Channel: 円周率近似値の日に生まれて理系じゃないわけないだろ! - knifeのblog
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ペントミノの箱詰めパズル -解答編-

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午後のひとときに、箱詰めパズルの解答編です。

見たくない方は、速やかに閉じてください。



一般的に考えて、箱詰めは箱が大きいほど楽なはずです。

このパズルはよくできていて、面積が一番大きい枠3が一番難しいと思われます。

上記ペントミノ、Z型、T型、Y型、F型とあるが、Y型以外はどの向きにしたとしても、高さ3が必要であることは明白である。
また、いずれのペントミノも面積は5であるため、4種類で、トータル
5×4=20
は最低でも必要な面積ということになります。

これを踏まえて、

枠1:面積27は、
高さ×幅=3×9=27
ではないかと考えることができ、実際にそのように描いております。

枠1:面積27の解答例



特に何通りに解があるかは数えていませんが、あくまでも模範解答であり、この通りでなければいけないわけではありません。

面積27は高さが3だということが解れば、どのような順番で詰めていったとしても、よっぽどひどい配置をしなければ、それほど問題なく解を見つけることが出来たことでしょう。


続いて、枠2:面積25を考えてみる。

面積25は単純に考えれば、5×5であり、実際にそのように描いています。

枠2:面積25の解答例



鍵となるのは、幅の広いY型かと思います。
後は出来る限り詰めて配置して行けば、自ずと解は見つかることでしょう。

当然、こちらもこれが唯一無二の解というわけではありません。


最後の枠3:面積28.6です。

枠1、枠2とやっていて、どちらの枠も自然数の高さと幅を持っていましたが、枠3だけが面積が有理数なのです。

高さか幅のどちらか一方が自然数だとしても、もう一方は自然数にはなりえません。

また、面積が28.6と、他の枠の25や27より大きいのに、一番難しい問題だということです。

例えば、高さと幅がどちらも5より大きいとすると、枠2において解が見つかっている。

つまり、枠1、枠2は枠3への導出やヒントでありながら、ミスリードやスケープゴート的な役割でもある。

高さは4以上ではあるが5未満、幅は5以上であるが6未満ということを示唆しています。

仮に、高さ×幅=4×5=20だとすると、4つのペントミノを隙間なく長方形にする必要が出てきますが、今回選ばれたZ型、T型、Y型、F型で面積20の長方形を作ることは、残念ながら出来ません。

枠3:面積28.6の解答例



答えは、斜めに詰めるです。

枠の各辺には、1:2:5の三角形の隙間が出来ています。

枠の大きさは、
高さ=11/5≒4.91934…
幅=13/5≒5.81377…
と、どちらも無理数でしたが、面積は分母が相殺されて有理数となります。

今回は面積を示して誘導しましたが、実際のパズルにおいて面積を示す必要はないでしょう。

さて、百均にでも行って、材料を買ってきて、実際に作ってみるのも面白いかと思います。


ではでは
 

 


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