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なぜ秋を表す英単語にAutumnとFallの2種類あるのか

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午後のひとときに、英語の秋について考えてみる。

タイトルにあるように、
なぜ秋を表す英単語にAutumnとFallの2種類あるのか。

よくあるのが、その国や国民に取って大事なものが細分化されやすい。
例えば、日本では雨に関する単語が多く、中国では馬に関する単語が多い、といったようなことなのだろうか?

英語圏に取って、秋という季節は大事だったのか?

英語圏に限らず、秋という季節は収穫を意味するわけで、農耕民族や農家に取って大事な季節であります。
でも、農耕民族であり、四季のはっきりとした日本では、秋は秋である。

イギリスなどの英語圏では、1000年以上前から、夏のSummer、冬のWinterは、今と変わらずにあったらしい。
これは、日本ほど四季がはっきりしていなかったから、夏と冬だけだったのだろうか。

秋は収穫を意味するHarvestとされていたらしく、春はイースターの前の摂食や断食や懺悔を行う時期のLentが使われていたらしい。

ある時期からか、春を表す単語としてLentが使われなくなり、フランス語のPrintempsや、ラテン語のVerが使われるようになる。

またある時期からか、秋を表す単語としてHarvestが使われなくなり、フランス語のAutomneから、Autumnが使われるようになる。

数百年前くらいから、春はSpring of the leaf(葉が生える)、秋はFall of the leaf(葉が落ちる)から、共通のof the leafを省略して、春はSpring、秋はFall、またはAutumnの2つで定着した。

ちなみに、イギリスではAutumnを、アメリカではFallを使うことが多いようですが、どちらの単語も理解しているので、使わないというわけではないようです。

さて、なぜ秋は2つが残ったのか。
原因は解りませんでした。

ここからは、あくまでも私個人の仮説です。

豚はpigなのに、豚肉はpork、
牛はcowなのに、牛肉はbeef、
ということを以前書いたかもしれないが、
家畜を飼うような下流階級の人々は英語を、
肉を食べる上流階級の人々はフランス語を、
それぞれ使っていたという事実関係から、
農業をするような下流階級の人々は秋≒収穫期という意味でHarvestを、
上流階級はフランス語由来のAutumnを、
それぞれ使ったのではなかろうか。
そのうち、Harvestを使っていた下流階級の人々も収穫の意味があるHarvestが秋をも表すことに不都合が生じ始めたのではなかろうか。
そこで、Fallが候補に上がったのではなかろうか。

ただ、この説が正しいとすると、フランス語由来のPrintempsも残って良さそうではある。
SpringもPrintempsも、春以外で共通してバネの意味がある。
意味が同じならば、フランス語から借用する必要もないのでは?と考えたのかもしれない。

などと考えるのであった。


ではでは

 

 


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