午後のひとときに、寝ている間に思いついた数学の問題が解けるのか、考えてみようかと思う。
問題
三角形の3辺がすべて自然数で、
3辺の和が720、
面積の2乗が自然数となる三角形は、
鏡像解を含めて何通り?
シンキングタ~イム
さて、こんな奇っ怪な問題、解けるのだろうか。
三角形の面積の2乗って何だ?って思うが、何を求めているのかは置いておいて、数学にはありがちな設定かもしれない。
面積の2乗が自然数ってことは、あっても√記号は大外に1個で、二重根号や√同士の和や差の形ではないということになるのだろう。
三角形の公式は色々有るが、今回の三角形を公式で表すとするならば、
余弦定理
c2=a2+b2-2abcos(θ) … (1)
二辺夾角の面積の公式
s=absin(θ)/2
s2=a2b2sin2(θ)/4 … (2)
(1)より、cos(θ)が有理数でかつ、
(2)より、sin2(θ)が有理数である必要があり、
θ=60˚、90˚、120˚
と絞られる。
θ=90˚のとき、
m>n>0
a=m2-n2
b=2mn
c=m2+n2
3辺の和が720より、
a+b+c=(m2-n2)+(2mn)+(m2+n2)
=2m2+2mn
=2m(m+n)=720
m(m+n)=360=23・32・5
m>n>0を満たす積は、
1×360 ⇒ (m, n)=(1, 359) 不適
2×180 ⇒ (m, n)=(2, 178) 不適
3×120 ⇒ (m, n)=(3, 117) 不適
4×90 ⇒ (m, n)=(4, 86) 不適
5×72 ⇒ (m, n)=(5, 67) 不適
6×60 ⇒ (m, n)=(6, 54) 不適
8×45 ⇒ (m, n)=(8, 37) 不適
9×40 ⇒ (m, n)=(9, 31) 不適
10×36 ⇒ (m, n)=(10, 26) 不適
12×30 ⇒ (m, n)=(12, 18) 不適
15×24 ⇒ (m, n)=(15, 9)
18×20 ⇒ (m, n)=(18, 2)
(m, n)=(15, 9)のとき、
((152-92)×(2×15×9)/2)2
=((225-81)×135)2
=(144×135)2
=194402
=377913600
(m, n)=(18, 2)のとき、
=(a×b÷2)2
=((182-22)×(2×18×2)÷2)2
=((324-4)×36)2
=(320×36)2
=115202
=132710400
θ=120˚のとき、
m>n>0
a=m2-n2
b=2mn+n2
c=m2+mn+n2
3辺の和が720より、
a+b+c=(m2-n2)+(2mn+n2)+(m2+mn+n2)
=2m2+3mn+n2
=(2m+n)(m+n)=720
m>n>0を満たす積は、
30×24 ⇒ (m, n)=(6, 18) 不適
36×20 ⇒ (m, n)=(16, 4)
(m, n)=(16, 4)のとき、
(a×b×sin(θ)÷2)2
=((162-42)×(2×16×4+42)×(√3/2)÷2)2
=((256-16)×(128+16)×√3÷4)2
=(240×144×√3÷4)2
=(8640×√3)2
=74649600×3
=223948800
θ=60˚のとき、
m>n>0
a=m2-n2
b=2mn-n2
c=m2-mn+n2
3辺の和が720より、
a+b+c=(m2-n2)+(2mn-n2)+(m2-mn+n2)
=2m2+mn-n2
=(2m-n)(m+n)=720
m>n>0を満たす積は、
3×240 ⇒ (m, n)=(81, 159) 不適
6×120 ⇒ (m, n)=(42, 78) 不適
12×60 ⇒ (m, n)=(24, 36) 不適
15×48 ⇒ (m, n)=(21, 27) 不適
24×30 ⇒ (m, n)=(18, 12)
(m, n)=(18, 12)のとき、
(a×b×sin(θ)÷2)2
=((182-122)×(2×18×12-122)×(√3/2)÷2)2
=((324-144)×(432-144)×√3÷4)2
=(180×288×√3÷4)2
=(12960×√3)2
=167961600×3
=503884800
よって、
(a, b, c, s2)={
(144, 270, 306, 377913600),
(180, 288, 252, 503884800)
(240, 144, 336, 223948800),
(320, 72, 328, 132710400),
}
鏡像解を考えて、倍の8通り。
答え 8通り。
合ってるんだろうか。
おそらく合ってないな。
答えがこの8通りだけになるような問題文に作り変える必要がありそうだ。
ではでは