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Channel: 円周率近似値の日に生まれて理系じゃないわけないだろ! - knifeのblog
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m²+7=2ⁿを満たす整数(m, n)の組をすべて求めよ

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午後のひとときに、数学の解けない問題について考えてみる。
 

 


問題1
m2+1=2n
を満たす整数(m, n)の組をすべて求めよ。

問題2
m2+7=2n
を満たす非数(m, n)の組をすべて求めよ。

という、1と7の違いだけで、解ける、解けないという差が出てしまうらしい。
その真相に迫れるのかやってみようかと思う。


シンキングタ~イム


問1
m2+1=2n
nの範囲を考えると、
m2≧0なので、
2n≧1となり、
n≧0と確定する。
n=0のとき、唯一2nは奇数となり、

 m2+1=20=1
 m2=0
 m=0
 (m, n)=(0, 0)
n>0のとき、2nは偶数で、m2+1も偶数なので、m2は奇数。
 m=2l+1とおいて、
 (2l+1)2+1=2n
 4l2+4l+2=2n
 両辺を2で割って、
 2l2+2l+1=2n-1
 左辺は奇数なので、
 n-1=0
 2l2+2l+1=1
 2l2+2l=0
 l2+l=0
 l(l+1)=0
 l=0 または l=-1
 m=1 または m=-1
 (m, n)={ (1, 1), (-1, 1) }
よって、
(m, n)={ (0, 0), (±1, 1) }


問2
問1と同様に、
m2+7=2n
nの範囲を考えると、
m2≧0なので、
2n≧7となり、
n≧3と確定する。
n≧3のとき、2nは偶数で、m2+7も偶数なので、m2は奇数。
 m=2l+1とおいて、
 (2l+1)2+7=2n
 4l2+4l+8=2n
 両辺を4で割ると、
 l2+l+2=2n-2
 l2+l=2n-2-2
 l(l+1)=2(2n-3-1)
 左辺は連続する整数の積ということで、 右辺も同じように連続する整数の積であれば、
 解となる。
 2n-3-1=2±1
 2n-3-1=2+1 ⇒ 2n-3=4 ⇒ n-3=2 ⇒ n=5 ⇒ (m, n)=(±5, 5)
 2n-3-1=2-1 ⇒ 2n-3=2 ⇒ n-3=1 ⇒ n=4 ⇒ (m, n)=(±3, 4)
 また、右辺は0にすることも出来、
 2n-3-1=0 ⇒ 2n-3=1 ⇒ n-3=0 ⇒ n=3 ⇒ (m, n)=(±1, 3)
 更に、n-3=2pのとき、
 (22p-1)=(2p-1)(2p+1)
 と素因数分解出来るので、
 l(l+1)=2(2p-1)(2p+1)
 より、
 l(l+1)=(2p+1-2)(2p+1)
 l(l+1)=(2p-1)(2p+1+3)
 となるような両辺が連続する整数ということも考えられ、
 l(l+1)=(2p+1-2)(2p+1)のとき、
  (2p+1-2)-(2p+1)=1のとき、
   2p+1-2p=4
   2p(2-1)=4
   2p=4
   p=2
   l(l+1)=(22+1-2)(22+1)=6×5
   (m, n)=(±11, 7)
  (2p+1-2)-(2p+1)=-1のとき、
   2p+1-2p=2
   2p(2-1)=2
   p=1
   l(l+1)=(21+1-2)(21+1)=2×3
   (m, n)=(±5, 5)  
 l(l+1)=(2p-1)(2p+1+3)のとき、
  (2p+1+3)-(2p-1)=1のとき、
   2p+1-2p=-3 不適
  (2p+1+3)-(2p-1)=-1のとき、
   2p+1-2p=-4
   2p(2-1)=-4 不適
ここまでで、
(m, n)={ (±1, 3), (±3, 4), (±5, 5), (±11, 7) }
と8個の解を見つけたが、これ以上ある可能性が否めないということでした。

私はプログラミングも出来るので、
0≦n≦10000
まで探させてみたところ、
(m, n)=(±181, 15)
を見つけました。
1812+7=32761+7=32768=215
で成り立っていますね。

さて、これで出尽くしたのでしょうか。
私にもわかりません。

更なる解は見つかるのだろうか。


ではでは

 

 


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