夢を叶えた経験ある？
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子どもの頃の夢。
いくつか思い出してみる。
父の店の系列店を増やす。
これは叶えることが出来なかった夢だが、
父が現役の間に池袋の店の職人だった人で、
自分の店を出した人は数しれず、
父の多少の支援で新宿と高田の店を作って、
職人に店を出させたりもした。
自分は理容師にはなってないし、
父も継いで欲しかったかは解らないが、
おそらく父は子どもたちには、
好きな職業につけばいいと思っていたんだろう。
結果的に父は仕事中に脳内出血で倒れ、
店のスタッフがすぐに気がついて、
大塚の病院に搬送され、麻痺は残ったものの、
職人として働くことも、店を経営していくこともやめ、
池袋の店を閉めることにした。
それ以外の夢はなんだったんだろうか。
メカニック系のエンジニアになること。
この夢は叶ったのだろうか。
大学を出て、
コンピューターのソフト系のテストプログラマーになって、
ある会社ではネットワークOSのエンジニアになって、
またある会社ではハードの修理エンジニアになって、
…
エンジニアという点では夢は叶っているのだろうが、
子どもの頃に描いていたエンジニアと、
実際のコンピュータのエンジニアはかけ離れているし、
七夕の短冊や作文に、コンピュータのエンジニアになりたいなんて
書くやつは居なかったし、近しいものとしては、
マンガやアニメに出てくるようなロボット工学系の博士の
イメージくらいだろうか。
コンピューターという言葉は知っていても、
バビルの塔にあるようなでかいやつか、
光子力研究所にあるような、
何かあると紙テープが出てくるような
コンピュータのエンジニアなんてのは、
なりたい職業にはなかっただろう。
ではでは