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I didn't say he stole the money.をどう訳す?

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午後のひとときに、英語について書いてみようかと思う。


まず、お断りとして、私は英語が苦手である。
英語はしゃべれないし、文法も解っていない。
偏差値でいうと中学のときに44くらいだったかな。
アメリカ人のいとこが居たり、
外資系企業(通算4社)で働いていたり、
環境的には恵まれていたのに、
一向に上達しない。

というか、そういう気がなかったのだ。
ヨーロッパ貧乏旅行を計画したときは、ちょっとは意識的に勉強したが、外資系企業だからという理由で勉強したことはなかった。
外資系と言っても、日本で働くわけで、基本的には日本語しか使わないが、技術マニュアルが英語だったりすることと、逆先に提出する報告書ではなくて、会社として保存しておく報告書は英語となるくらいで、どうしても英語で喋らないとならないというのは、ゼロではなかったが、話す事は決まっていたので、それ以外の応対は出来ないという有様でした。

まぁ、自分のことはどうでも良くて、世間一般の話し。

日本人が感じる英語の難しさっていろいろあるが、
文語と口語の両面を考えてみる。

日本語は、文語と口語が乖離していた時代があったので、
そういう難しさを考えてしまうかもしれないが、
英語は文語と口語はおそらく同じなので、今の日本語と同じだと考えてよいだろう。

なら難しくないと思われるかもしれないが、
口語において出来ることを、どうやって文語で表すのかということを考えてみる。

口語においては、ある単語を強調して発することが出来る。

今回のタイトルの
I didn't say he stole the money.
この7単語からなる英文の、どの単語を強調して話すかで、文章自体の変化はなくても、意味する内容が変化したり、続く言葉が予想出来たり、口語では出来るのだが、文語ではどうなるのだろうか。

普通に日本語に翻訳すると、
私は彼がお金を盗んだとは言ってません。
と訳されるだろうか。

口語として強調したところを赤太文字で表すこととして、口語としての本質的な意味の捉え方、捉えられ方の違いを書いてみる。

I didn't say he stole the money.
金を盗んだって言ったのはじゃない。(他の誰かが言ったんだ。)

I didn't say he stole the money.
金を盗んだとかそんな事は言ってない。(事実無根だ。)

I didn't say he stole the money.
金を盗んだと断言はしてない。(その可能性を示唆しただけだ。)

I didn't say he stole the money.
盗んだのはじゃない。(他の誰かが盗んだんだ。)

I didn't say he stole the money.
盗んだとは言ってない。(借りただけかもしれない。)

I didn't say he stole the money.
盗んだのはその金じゃない。(別の金を盗んだって言っている。)

I didn't say he stole the money.
盗んだのはじゃない。(金以外の別の物だ。)

I didn't say he stole the money.
盗んだって言ってない。(書いただけだ。)

さて、英語の難しさが理解出来たでしょうか。

口語であれば、強調された語句によって、伝えたいところが変化するというお話しで、文語ならば、これらの違いをどうやって表現するんだろうという別の難しさが出てくる。
太字にしたり、下線を引いたり、フォントを変えたり、色を変えたり、方法はいろいろ考えられるが、…

活字だと、
斜体は英語以外のアルファベット圏の言葉の場合に使うので、斜体は考えにくい。
書籍にもよるが、色を変えるってのはコスト的に考えにくい。
そうなると選択肢は太字か下線かフォントくらいだろうか。
手書きならば、下線を引いたりするんんだろうか。

つまり、上記で書いた文章に括弧内のような文章を続ける必要性が出てくる。

口語では、強調した語句によって、次に言われるであろう文章がある程度推測されるが、文語では口語のようにはいかないので、次に書かれる文章を読むまで解らないというタイムラグが生じる。

まぁ、日本語でも口語において語句を強調することはあるだろうが、別の方法、例えば倒置法とかもあるだろう。
日本語の特性上、結論は最後まで聞かないと解らないし、最後まで聞いたとしても解らないかもしれない。


ではでは

 

 


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