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合羽と瓦は語源が同じ?

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日本語には外来語が沢山あります。
純粋な日本語かどうかの判断は、結構難しいことだとは思いますし、簡単に判断出来るように見えるようなものもあるが、それが本当に正しいかは話しが別だったりします。

例えば、
白い、黒い、赤い、青い、

黄色い、茶色い
と色を表す形容詞があるが、○い、○色い、となるものは、おそらくこれくらいしかない。
なので、古代の日本において、色の認識は白、黒、赤、青の4色しかなかった。
とか。

書物などに書かれていたとしても、その書物の信憑性が問われたりもします。
昨今のフェイクニュースとかを信じてしまう人もいるのと同様ですね。

私は言語学者でもないので、根拠に乏しい勝手な妄想で書いていることを予め断っておきます。
ですので、以下の事柄を真に受けないでください。


私の拙い知識として、日本と外国の古の交易や貿易というと、中国、ポルトガル、オランダが思い浮かぶ。

元々が中国語で、漢字として入ってきた外来語を、当時交易していた中国の王朝が使っていた読みを聞き取って、日本語として浸透していったもの。
中国以外でも、ポルトガルやオランダも、漢字を当てはめて、日本語として浸透していったもの。

というのも考えられるが、逆にもともと日本語だったものを、交易していた相手が持ち帰って、あちらの国の言葉として浸透して残った可能性もゼロではないはずである。

例えば、力車とrickshaw(リキシャー)。
rickshawは日本語由来とされている。

 

 


例えば、金平糖とconfeito(コンフェイト)。
ポルトガルから伝来したお菓子ですね。
年代など諸説あるが、これに関してはポルトガル語由来であることは様々な文献などで語られている。

 

 


つまり、どちら側の言語に由来するか、当時の書物などの資料が残っていて、その資料の信憑性が高ければ、おそらくはそうなのだろうという推測しか出来ない。
つまり、古の書物が空想やファンタジーやフェイクの可能性だってあるわけで、100%と言えるのはなかなか難しい。

例えば、インターネットスラングで、
日本語では笑いを意味するスラングの変化として、
(笑い)
(笑)
(wara)
w
といった短く変化をしていったことは、間違いのない事実である。
更に、
ww
www
と笑いの大きさを文字の長さとして表すようになり、これが草に見えることから、
草生える

と転じたが、意味は笑いであることに変わりはなく、間違いのない事実である。
これに対して、海外でのwwwに相当するネットスラングを集めてみると、
デンマークでは、hæ hæ
タイでは、55555
ナイジェリアでは、LWKMD
イタリアでは、ah ah ah
ブラジルでは、rsrsrsrs
中国では、哈哈
韓国では、kkkkk
アメリカでは、ha ha ha
スペインでは、jajaja
フランスでは、mdr
パキスタン(ウルドゥー語)では、 خ خ خ 
などなど色々あるが、
ヘブライ語では、xà xà xà
ギリシャ語では、xa xa xa
を見て、
日本語のネットスラングの草は、ヘブライ語のxàやギリシャ語のxaから転じたということは無いだろうし、逆の日本語の草が由来ということもないだろうが、あまりにも似ていることに面白味は感じるだろう。

 

 



そこで、タイトルに書いた合羽と瓦である。

合羽はポルトガル語のkapaが語源で、英語のcape(ケープ)、つまり宣教師が羽織る袖のない前で合わせるだけの外衣のことです。

瓦は中国から仏教の伝来と同じくして入ってきたものと言われています。
サンスクリット語のkapala(迦波羅/カパーラ)が語源と言われています。

ポルトガル語のkapa、サンスクリット語のkapala、字面が似ており調べてみると、どちらもインド・ヨーロッパ語族で、覆うという意味のようです。

まぁ、おそらく語源は日本ではなく、海外なのだとは思うのですが、日本語だと考えて進めてみると不思議な感覚に陥ります。

「かわら」という言葉を耳にすると、屋根瓦と河原の2つがイメージされるかと思う。
どちらを先にイメージするかは個々に違うだろうが、日本人であれば双方をイメージするであろう。

♫甍の波と雲の波
という歌いだしの鯉のぼりという曲。
甍とは、本来ならば藁葺き屋根のことだが、屋根瓦の波が河原の波とイメージと読みの両方がかぶるってしまうことだろう。

また、合羽というと、空想上の妖怪である河童と読みは同じです。
サンスクリット語のkaparaは、頭蓋骨、鉢、皿、甲冑、亀甲、といった意味がある。
皿とか亀甲とか河童のイメージそのものだし、河童の生息地は河川や沼であり、それこそ河原に通ずる。

更に、フランシスコ・ザビエルの肖像画を思い出して欲しい。

 

 

ケープを纏い、頭頂部はトンスラというヘアースタイルで聖職者に強制されていた髪型である。

フランシスコ・ザビエルが日本に来たのは1549年とされている。

西遊記は16世紀の明の時代の書物であり、そこに登場する沙悟浄を日本では河童として描写されるくらい、河童のイメージと沙悟浄のイメージが合致していたのだろう。

日本は稲作文化なので、16世紀以前にも蓑(みの)という前合わせの雨具があったことは容易に想像出来るし、合羽という字面を見ても、羽根や羽織るという言葉から羽は背中のもので、それを前合わせにするという意味で、合羽からかっぱという読みであったとしても、なんら不思議ではない。

つまり、16世紀以前から合羽や河童のイメージはある程度定着していて、長崎の人がザビエルを指差して合羽ないし河童と言ってしまったとする世界線があったとして、ザビエルは羽織っているものをかっぱと言っているんだと勘違いして、羽織っているものをkapaと名付けて、それがcapeとして世界に広まった。

という逆の経路を辿っていたと想像するのも面白い。

rickshawの例もあるから、kapa、kapala、capeの語源が日本語由来だったら面白い。

などと、妄想したのであった。

私の妄想にお付き合い頂き、ありがとうございました。


ではでは

 

 


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