2年も前の記事なのだが、妙にアクセスがあるようなので、補足記事を書いておく。
小学生でもピタゴラスの定理(三平方の定理)を容易に見つけ出せるという話でしたね。
どんな直角三角形でも良いのですが、合同なものを4枚用意します。
もし、授業などの教材として用意するのであれば、透明なもので、フチだけに濃い色を付けたものを用意すると良いかと思います。
話が分かりやすいように、直角を挟む辺の長さを3と4にします。
当然ですが、三角形の内角の和が180度だという知識は必要になります。
図1
この様に90度ずつ回転して、綺麗に並べると、
直角三角形の面積は、3×4÷2=6
外側の正方形の面積は、(3+4)×(3+4)=49
内側の正方形の面積は、49-4×6=25
並べ方はこれだけに限りません。
図2
内側の正方形の面積は、(4-3)×(4-3)=1
外側の正方形の面積は、4×6+1=25
図3
直角三角形を重ねても良いわけで、
直角三角形が3種類ありますが、これらを大、中、小とすると、
大の面積=中の面積+小の面積
で、外側の正方形の1辺で、中と小の斜辺をみると、4:3であることがわかり、大、中、小の面積比は、
大:中:小=(4^2+3^2):4^2:3^2=25:16:9
となって、ピタゴラスの定理そのものが出てきます。
つまり、そんなに難しい話ではなく、パズルみたいなものですね。
かのピタゴラスも、床面に敷き詰められたタイルをみて、この定理にたどり着いたとか言われていたりします。(真相は知りません)
中学レベルの話にすると、直角を挟む辺の長さを変数a、b、斜辺をcとして、
図1
(a+b)^2-4ab/2=a^2+2ab+b^2-2ab=a^2+b^2=c^2
図2
4ab/2+(a-b)^2=2ab+a^2-2ab+b^2=a^2+b^2=c^2
となるわけですね。
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小学生がピタゴラスの定理を垣間見る -その2-
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