問題
サラさんは、起きている時間の半分で家の手伝いを、
残りの時間の2/3で妹の世話をします。
6時間寝たとき、勉強は何時間できますか?
学校へは、往復3時間かかるものとします。
この問題は、本当に問題です。
世界では、子どもの6人に1人が学校に通えていません。
一見すると数学の問題かとも取れますが、国語の問題でもあったり、社会の問題でもあったりする。
私は数学屋なので、数学として解いてみる。
1日は24時間、
6時間寝ているので、起きている時間は、24-6=18時間
起きている時間の半分で家の手伝いをしているので、残りも半分なので、18÷2=9時間
残りの時間の2/3を妹の世話をしているので、残りは、9-9×(2/3)=3時間
学校への往復で3時間なので、勉強できる時間は、3-3=0時間
という計算になります。
学校の滞在時間が0時間ということは意味がありません。
それなのに往復3時間費やしているわけです。
さて、サラさんの年齢は問題文には記されていません。
画像をみるかぎり、小学生とも取れなくもありませんが、それに惑わされてはいけません。
数学の問題、例えば図形問題などは、正確な図である必要性はありません。
角度や長さを求める問題で、図を実測して答えを出しても、正しい答えとはならないからです。
学校に居る時間に、
家の手伝いをしているかもしれまえん。
妹の世話をしているのかもしれません。
学校で寝ているのかもしれません。
おそらくはどんな問題が潜んでいるのか、考えろとか議論しろという問題なのでしょう。
家の手伝いとは、家業が学校経営だったなら、学校で働いているかもしれません。
さて、これはACの広告です。
こんなにわかりにくい広告が広告の体をなしているのかも問題かと思われる。
日本語で問題と書くと、Questionなのか、Problemなのか、Issueなのか、Troubleなのか、Matterなのか、実にわかりにくい。
世界で、日本で、子どもの権利を守る。セーブ・ザ・チルドレン。
答えは書いてあるじゃないですか。
子どもの権利を守ろうってことでしょ。
日本において義務教育というものがあり、この義務とは国や親が子どもに教育を受けさせる義務があるという意味での義務だと考える。
子どもが教育を受ける義務があるわけではない。
子どもは教育を受ける権利があるわけです。
他国の政策に対して、あれやこれや指示するのは内政干渉だろう。
日本国内において、このような状況下にある子どもがいるならば、国を挙げて考えなければならない問題だろう。
なぜ、学校への往復に3時間も掛るところに住んでいるのか。
家の手伝いをすること(9時間)、妹の世話をすること(6時間)、これらは悪いことではないが、度が過ぎているようにも見える。
家庭内のことについても、内政干渉じゃないが、口出しは出来ないだろう。
つまり、外野は事情を知らないわけであって口出しも野暮。
自ら変えていこうということをしない限り意味がないとしか言えない。
勉強をやらない、やれない理由なんていくらでも作れる。
生活のために勉強する時間がないは負のスパイラルに陥る。
その負のスパイラルから脱出するのは自分の力でしかないだろう。
ではでは