今日は、真球を等分することを考える。
但し、左右反転していても同じ形状であれば良しとする。
シンキングタイム
オイラーの多面体定理というものがあります。
(頂点の数)-(辺の数)+(面の数)=2
単純な式ですが、すごい式です。
さて、今回は真球なので、正多面体を考えます。
ある多面体の1頂点をAとします。
Aがいくつの辺や面で共有されるかを考えます。
正多面体なので、面は正多角形です。
角が何個集まっているのか、可能性を考えると、
正三角形(60度)×3面→正四面体
正三角形(60度)×4面→正八面体
正三角形(60度)×5面→正二十面体
正三角形(60度)×6面=360度でNG
正方形(90度)×3面→正六面体=立方体
正方形(90度)×4面=360度でNG
正五角形(108度)×3面→正十二面体
正五角形(108度)×4面=432度でNG
正六角形(120度)×3面=360度でNG
と5つしか存在しないことが解ります。
真球を、正多面体の辺にあたるように中心に向かって包丁を入れるとする。
こう考えると、正二十面体が20個に分けられたので最多かと思われるが、左右が反転してもよいとあるので、正三角形の中心と、それぞれの頂点と辺の中点の6点で分割して、6等分出来ることから、20×6=120。
これだけが正解かというと、そうではなくて、一通り調べてみましょう。
正方形は、中心と、それぞれの頂点と辺の中点の8点で分割して、6×8=48。
正五角形は、中心と、それぞれの頂点と辺の中点の10点で分割して、12×10=120。
つまり、120個に等分出来るのだが、その方法は2通り存在するという結果となりました。
こういう現実的なことは考えやすい方ですね。
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真球を同じ形状で等分せよ
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