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Channel: 円周率近似値の日に生まれて理系じゃないわけないだろ! - knifeのblog
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助詞の「の」

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 ちょっと不思議な感覚に陥ったので、記事にしてみる。

「の」という助詞があります。

私のブログ

格助詞や並列助詞と言われているらしいが、そのへんの詳しい話しは解らない。

ワープロなどで、この「の」を繋げすぎると、怒られることがある。

例えば、

私の甥です。
私のいとこの息子です。
私の父の妹の娘の次男です。
私の父の三番目の妹の娘の次男です。

「の」を使うことで、どんどんと甥の情報の正確性が増していきますが、あんまり多用するのはよろしくないようです。

私の母方の祖父の生家の二階の机の右側の引き出しの鍵

とか、いくらでも長く作れてしまう。

だからといって、情報が少なすぎるのも、時と場合によってはよろしくない。


さて、冒頭に書いた不思議な感覚の話しです。

「双子の」の後に続く続柄で、誰が双子なのかが、曖昧な感じになってしまうのです。

双子の父

これは、父が双子なのでしょうか?子どもが双子なのでしょうか?

双子の兄

これだと、発言者は双子の弟の印章が強いが、兄が双子であることはほぼ間違いない。

双子のママ

これだと、双子の子どもを持つママという印章が強い。

双子の姪

これだと、姪っ子が双子という印章が強い。


この不思議な感覚の理由を考えてみました。

誰がこの言葉を発しているのか。
ここが重要なのだと考えます。

わかりやすいところから切り込みます。

双子の兄

先にも述べた通り、双子の兄弟の弟が、兄を双子の兄と呼ぶ印章が強い。
また、双子のことをよく知る第三者が双子の兄という使い方をすることも可能である。
更に言えば、父や母が双子で、その息子を双子の兄という風には使わない。

よって、双子の兄は、兄自身が双子である確率がほぼ100%だと考えられる。


双子の姪

姪という続柄を使うということは、発言者は姪からみて伯父・叔父か伯母・叔母にあたる。

仮に、発言者自身が双子であるならば、「兄の娘」というより正確な表現がある。
同様に双子とは別に兄弟姉妹が居て、その娘に対して双子の姪とは使わない。

よって、双子の姪は、姪っ子が双子という印章となる。


双子のママ

これはママという続柄が、親という印章を先に受けることにより、子どもが双子だと印章が強まるのだと考えます。

双子の父

こうやって掘り下げると、双子の父も、子どもが双子の父という印章が強くなるが、もっと印章を強めるには、双子の父親、双子の母親なのである。

ただ、先にも述べた通り、発言者が誰なのかです。

第三者が、双子のママという使い方をすれば、ママは双子を持つ母親の印章が100%です。
しかし、実子が双子のママと使った場合、ママが双子になるでしょう。
これは、パパでも同様であろう。

そこで、母ではなくママであること。

ママという敬称は子どもが小さいイメージが先行する。
小さな子自身が双子のママといった使い方を、ほぼしない。
双子の子の友達が、双子のママという使い方はある。
つまり発言者は第三者である確率が非常に高いので、双子のママは、双子を持つママという印章が高いと考える。

そこで、双子の父である。

第三者は、双子の父という使い方を、ほぼしない。

第三者から見て、父にあたる人が双子であるならば、父という続柄を使う必要性が薄く、双子の男で良いはずである。
実子が双子の父と使った場合、父が双子になるのは、双子のママと同様。
双子の友達が、双子の父という使い方は、おそらくしない。
父という表現をするということは、双子および友達は、ある程度の年齢である。
そうなると、双子の友達は、双子の名前を使って、誰々のお父さん、誰々のおじさんという表現になる。
これは母でも同様であろう。

これらのことから、双子の父は、父が双子というイメージが多少高まってしまうのは、実子の発言の可能性が他と比べて高くなる。

と、分析してみたが、どうなんだろうね。


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