ちょっと面白いので、ちゃんと調べてみた。
七面鳥という鳥の名前が、各国によって様々あるのだが、実に面白い。
まず、米国ではターキー(turkey)である。
Turkeyだとトルコという意味もある。
なぜ、トルコと名付けられたかというと、アフリカからトルコを渡って来たからだというが、そんなことはないだろう。
では、トルコでは七面鳥をなんと呼ぶのだろうか?
トルコ語では、ヒンディー(hindi)である。
ヒンディーはインドの~という意味ですよね。
では、インドでは七面鳥をなんと呼ぶのだろうか?
インドの公用語のヒンディー語では、ペルー(पीरू)である。
では、ペルーでは七面鳥をなんと呼ぶのだろうか?
ペルーの公用語は、スペイン語、ケチュア語、アイマラ語で、スペイン語では孔雀(pavo)となってしまう。
例えば、日本人でも全国的に薩摩芋(さつまいも)というが、鹿児島の人は唐芋なんて呼んだりする。
ということなんだろう。
まだ、話はこれで終わらせない。
各国の言語で調査・分類してみようと、Google翻訳で、日本語の七面鳥から各国語を調べてみたのだが、どうもうまくいっていないようだ。
Googleの翻訳で日本語の「七面鳥」から翻訳すると、
トルコ系:
アイスランド語(Tyrkland)
アイルランド語(turcaí)
アフリカーンス語(Turkye)
アルバニア語(Turqi)
ウェールズ語(Twrci)
エストニア語(Türgi)
オランダ語(Turkije)
カンナダ語(ಟರ್ಕಿ / Ṭarki)
グジャラート語(તુર્કી / Turkī)
クメール語(តួកគី / tuo k ki)
グルジア語(თურქეთში / t’urk’et’shi)
クロアチア語(Turska)
ジャワ語(Turkey)
スロバキア語(turecko)
セブアノ語(Turkey)
ソマリ語(Turkey)
タイ語(ตุรกี / Turkī)
タミル語(துருக்கி / Turukki)
チェコ語(Turecko)
テルグ語(టర్కీ / Ṭarkī)
ドイツ語(Truthahn)
トルコ語(Türkiye)
ネパール語(टर्की / Ṭarkī)
ハイチ語(Turkey)
ハウサ語(turkey)
バスク語(Turkian)
ハンガリー語(Törökország)
パンジャブ語(ਟਰਕੀ / Ṭarakī)
ヒンディー語(तुर्की / Turkī)
フィンランド語(Turkki)
ブルガリア語(Турция / Turtsiya)
ベンガル語(তুরস্ক / Turaska)
ボスニア語(Turska)
マオリ語(Turkey)
マケドニア語(Турција / TurciJa)
マラーティー語(तुर्की / Turkī)
マラヤーラム語(ടർക്കി / ṭarkki)
マレー語(Turki)
モンゴル語(Турк / Turk)
ヨルバ語(tọki)
ラオ語(Turkey)
ラテン語(Turcia)
ラトビア語(Turcija)
リトアニア語(Turkija)
英語(turkey)
なんか、英語のturkeyに変換された上で、トルコという国名で、その言語に変換されているかのようにも思えてきた。
しかしそれでも、トルコ系以外のものが見つかり、それを元に再検索をかけ、ウィキペディアの該当ページも見つけるに至った。
インド系:
アルメニア語(Հնդկահավ:インドの~)
カタロニア語(gall d’indi:インドの雄鶏)
フランス語(dinde:インドからの~)
グルジア語(ინდაური:インドの~)
ヘブライ語(תרנגול הודו:インドの雄鶏)
イタリア語(pollo d'India:インドの鶏)
イタリア語(tacchino:七面鳥の鳴き声?)
ポーランド語(indyk:インドの~)
ロシア語(индейка:インドの~)
ウクライナ語(індичка / indychka)
ベラルーシ語(індычка / indyčka)
アゼルバイジャン語(hinduşka)
イディッシュ語(ינדיק / indik)
ポーランド語(Indyk)
コルカタ(カルカッタ)系:
オランダ語(kalkoen)
デンマーク語(kalkun)
ノルウェー語(kalkun)
スウェーデン語(kalkon)
フィンランド語(kalkkuna)
パピアメント語(kalakuna)
インドネシア語(kalkun)
アイスランド語(kalkúnn)
リトアニア語(kalakutas)
シンハラ語(කළුකුමා / kalukuma)
ウズベク語(kurka)
スンダ語(kalkun)
ルーマニア語(curcan)
ペルー系:
スロベニア語(puran)
クロアチア語(puran)
ハワイ語(pelehu)
ヒンディー語(पीरू)
ウルドゥー語(پیرو / Peroo)
ポルトガル語(Peru)
ガリシア語(Perú)
フランス系:
ギリシャ語(γαλοπούλα:フランスの雌鶏)
クメール語(មាន់បារាំង:フランスの鶏)
スコットランド・ゲール語(cearc frangach:フランスの鶏)
オランダ系:
マレー語(Ayam belanda:オランダの鶏)
欧米系:
ベトナム語(ga Tay:欧米の鶏)
パボ(孔雀)系:
スペイン語(pavo)
タガログ語(pabo)
いろいろある系:
アラビア語(دِيك رُومِيّ:ローマの鶏)
アラビア語(دِيك الحَبَشِيّ:エチオピアの鶏)
アラビア語(فَرْخَة هِنْدِيَّة:インドの雌鶏)
アラビア語(فَرْخَة رُومِيَّة:ローマの雌鶏)
さてさて、長い長い前振りでした。
日本では七面鳥の異名として、唐国鳥/唐君鳥(からくんちょう)というものがある。
唐国とは、いまでいうところの朝鮮半島あたりのことを指しているのだろうが、唐国から渡来したからという可能性も十分あるのだが、コルカタ(カルカッタ)系なのではないだろうかという考えに至った。
調べてみると、オランダ語のkalkoenが由来らしい。
白地図にでも色分けしてみると、分布がわかりやすいのかもしれない。
これは夏休みの自由研究にでもするといいのかもね。
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七面鳥
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