auの大規模通信障害において、110番や119番などに繋がらない、病院に搬送されたとしても、医者と連絡が取れないなど、いろいろな問題が浮き彫りになりました。
輻輳が起こってしまったら、大手3社の横の繋がりでどうにか出来ないのか、2台持ちするとか、固定電話とかのキャリアを分けるとか、自宅、会社などの最寄りの公衆電話をハザードマップに追加するとか、いろいろな事前準備や対処が考えられる。
ここからは、あくまでも技術的な可能性の話しであって、私自身が使っていないものを堂々と紹介したりできるものでも無いことを予めご了承ください。
スマートフォンの別キャリアの2台持ち、
災害に備えるならば、そういうことなんだろうけど、ちょっと敷居が高いし、コストも掛かる。
昨今のスマホには、複数のSIMを搭載出来るモデルが存在している。
DSSS、DSDS、DSDV、DSDAといったように、機能別で分けられている。
最初の2文字のDSはDual SIMの略で、物理的、論理的に複数のSIMが搭載出来る、搭載されているということ。
最後の2文字、SSはSingle Stand-by、DSはDual Stand-by、DVはDual VoLTE、DAはDual Activeということらしいです。
DSSSでは、スロットは2つあるが、どっちか一方のSIMを使うことを目的としていて、切り替えて使い分けるということになる。
DSDSは、どちらもスタンバイしているので、別会社、別回線とか。
但し、現在主流のLTEは、同時には使えないので、片方のSIMの電話番号で通話していて、もう片方のSIMの電話で通話、もしくはデータ通信は出来なくなります。
もう片方のSIMを3Gで使うとかならば出来るかと思われるが、各社3Gは停波している状況なので、それは難しいですね。
DSDVは、2回線のVoLTEが同時に使えます。
DSDAは、片方で通話、もう片方でデータ通信ということが出来る。
これがある程度簡単に出来るということであれば、救急医療に携わる関係者、インフラ関係者、国会議員などなど、いくらでも需要があるかと思う。
技術的に可能なのは解るのだが、キャリアを超えて使えるものなのか、その辺は各キャリアで相談する必要があるので、詳しくはここでは語れないということです。
どちらかのキャリアで実機を手に入れ、もう片方のSIMは別キャリアでということになるのだろうから、実機持ち込みでやることになる。
どちらも実機持ち込みで、SIMを使えるようにする必要があるんだろうな。
そんなわずらわしさから開放されるものとして、eSIMなんてものがあって、本体に内蔵された物理的なSIMではなく、論理的なSIMなので取り出したりは出来ないが、ネットを使って遠隔で複数の電話番号などを登録出来るといったものらしい。
但し、これら複数のSIMを使うということになると、各社が口を揃えて言うのが、動作保証外、サポート対象外というワードです。
総務省から、各キャリアへ、この辺の話しを通して横のつながりを強固にして、サポート対象外とか言わせないようにして頂けるといいのですが、難しいのでしょうかね。
まぁ、こういうことが出来ると公言してしまうと、言い訳が出来なくなるというのはあるのかもしれませんが。
輻輳が起こらない、起こさない、起きたとしても早急に復帰する、というのが望ましいのだろうけれども、私は技術的に難しいと思っている。
理由は規格的に欠陥があると思っているから。
技術は進歩していくのですが、完璧なものなど存在しないと思っておいた方が良い。
それを解った上で、対処していくしかないのだろう。
ではでは