午後のひとときに、数学の図形問題を解いてみる。
Oを中心とする円を描き、その円に内接する正三角形を描く。
もしくは、正三角形を描き、外接する円を描くでも良い。
正三角形ABCの、ABおよびACの中点をそれぞれM、Nとして、M、Nを直線で結び、円との交点をそれぞれP、Qとする。
PM=NQ=1のとき、MN=xを求めよ。
シンキングタ~イム
三角形AMNに着目すると、正三角形であることが容易に解る。
直角三角形AMOに着目すると、
半径OAを求めると、∠AMO=90˚、∠MOA=60˚、OM=xより、
OA= | 2x √3 |
また、AOとMNの交点をLとすると、
直角三角形ALM、直角三角形MLOが出来、
⊿AMO∽⊿ALM∽⊿MLO
となり、OLの長さを求めると、
OL= | x 2√3 |
直角三角形OPLに着目すると、
OP=OAであり、OA、OLはxで表せているので、三平方の定理を使って、
⎛ ⎝ | 1+ | x 2 | ⎞ ⎠ | 2 | + | ⎛ ⎝ | x 2√3 | ⎞ ⎠ | 2 | = | ⎛ ⎝ | 2x √3 | ⎞ ⎠ | 2 |
x2+4x+4 4 | + | x2 12 | = | 4x2 3 |
3x2+12x+12+x2=16x2
12x2-12x-12=0
x2-x-1=0
x>0なので、
x= | 1+√5 2 |
と求まりました。
さて、このxの値、数学的には意味のある値でして、黄金比と呼ばれるものです。
一般的に、この黄金比を作図しようとすると、正五角形や正五芒星などが一般的ですが、正五角形の作図は、正三角形に比べてややこしいですよね。
今回のような作図でも現れるということを知れたのは、黄金比を作図するという意味では大きな意味があるかと思います。
ではでは