午後のひとときに、図形問題を解いてみる。
最近、問題文を英語にしている。
とは言っても、外国人がこんなブログを見に訪れるかは解らないけれども。
問題
正五角形ABCDEがあり、
CDを底辺とし、
Cから仰角45˚の直線を引き、
正五角形との交点をFとする。
EF=1のとき、
正五角形の一辺の長さxを求めよ。
※英語において、正多角形は、regularを使います。
また、解答は三角関数を含んでもよいが、出来るだけ簡潔なものにするか、
出来るならば、三角関数を使わずに厳密解を示せ。
シンキングタ~イム
さて、どうやって求めましょうかね。
まず、解ることからやってみましょうかね。
正五角形の内角は108˚
どうやって求めるかというと、
三角形の内角の和は180˚なので、これを3つ組み合わせると五角形となる。
つまり、
180×3÷5=108
正n角形の内角を求めるには、
180(n-2)/n
ということですね。
他にも、いろいろな求め方があります。
イメージとしては、周は360˚でn等分して、二等辺三角形の頂角が求まる。
2底角の和を求めたいので、180˚から引く。
180-360/n
こっちの方が覚えやすいかな。
さて、補助線をどこに引きましょうかね。
CEと、CからEAへの垂線かな。
あんまり引きすぎても、混乱するからこれくらいに留めましょう。
CからEAへの垂線の足をG、これはすなわち、EAの中点である。
正五角形の内角は108˚、この半分は54˚
54˚-45˚=9˚
ということで、
∠GCF=9˚
∠CFA=99˚
二等辺三角形DCEの底角は、
(180˚-108˚)÷2=36˚
45˚-36˚=9˚
ということで、
∠FCE=9˚
などなど、角度は求まっていく。
線分の長さを求めるのだが、昨今槍玉に上げられている三角関数ですね。
線分CE=yの長さをxを使って表すと、
y=2x・cos(36˚)=2x・sin(54˚)
と、とりあえずsinとcosの場合を求めておく。
線分CGの長さをyを使って表すと、
y・sin(72˚)=y・cos(18˚)
∠ECGに着目すると、線分CFは角の二等分線なので、
CE:CG=CF:FG
という角の二等分線の定理が使える。
cosの方が角度が使いやすそうなので、cosを採用する。
CE:CG=CF:FG
左辺は、
CE:CG=1:cos(18˚)
よって、右辺も、
CF:FG=1:cos(18˚)
これより、
x=2×(1+cos(18˚))
=2+2cos(18˚)
= | 4+√10+2√5 2 |
厳密解まで求めてみました。
なんでかというと、三角関数のままではsinでも表せるし、表記揺れが出る。
度数法、弧度法での表記の揺れも考えると、
2+2cos(18˚)=2+2cos(π/10)
2+2sin(72˚)=2+2sin(2π/5)
の他にも、
4cos2(9˚)=4cos2(π/20)
といったように、いろいろと考えることが出来てしまいます。
出題者側としては、想定される解は用意しておくか、見慣れないものが出てきたら、値を求めてみて、正誤判定するといったことをやらなければなりません。
美しさで語るならば 4cos2(π/20) に軍配が上がるかと思われるますが、皆さんはそこまで辿り着けましたか?
ではでは