午後のひとときに、クイズで良く出るとされる「見て言って数列/look-and-say sequence」について、書いてみようかと思う。
見て言って数列とはどんな数列かというと、
1
11
21
1211
111221
…
のように続く数列です。
規則性が解りますか?
文字通り、見て、言って、数列なので、
1を見て、1個の1と言う、つまり次の項は11となります。
11を見て、2個の1と言う、つまり次の項は21となります。
このように、見たままを言うことで次の項が出来上がっていく数列なのです。
1
11
21
1211
111221
312211
13112221
1113213211
31131211131221
13211311123113112211
11131221133112132113212221
3113112221232112111312211312113211
1321132132111213122112311311222113111221131221
11131221131211131231121113112221121321132132211331222113112211
…
と続いていくことになります。
問題1
この数列のある項の一部分に4は登場するでしょうか?
問題1の答え
登場しません。
この数列は、個数、数値、個数、数値、…というように交互に並びます。
同じ値が4連続しなければ、4という個数が登場しません。
仮に、個数、数値ともに1だとして、
個数から見始めて、1111となるようなことは、同じ数値が連続しているので矛盾。
数値から見始めて、1111となるようなことも、同じ数値が連続しているので矛盾。
2や3についても同様です。
ということで、4という個数が現れないので、4という数値も現れません。
同様に4以降の数字も登場しません。
つまり、この数列に使われる数字は1、2、3の三種類に限定されます。
問題2
この数列のある項の一部分に333は登場するでしょうか?
問題2の答え
登場しません。
この数列は、個数、数値、個数、数値、…というように交互に並びます。
333が初めて現れるには、
個数から見始めたとして、33となった場合、その前の項で333があることになり矛盾。
数値から見始めたとして、333となった場合、同じ数値が連続しているので矛盾。
よって、ある項の一部分に333が登場することはない。
などなど、いろいろな性質があります。
また、各項の桁数に着目して、桁数の数列を考えると、
1
2
2
4
6
8
10
14
20
26
34
46
62
…
というようになり、前の項の何倍になっているかに着目して、
2.0
1.0
2.0
1.5
1.0
1.333…
1.25
1.3999…
1.4285…
1.3
1.3076…
1.3529…
1.3478…
1.2580…
…
のように続いていき、どうやらこの値は、1.303577…といった値に収束していくようです。
この値をコンウェイ定数と言います。
71次方程式
x71 -x69 -2x68 -x67 +2x66 +2x65 +x64 -x63 -x62 -x61 -x60 -x59 +2x58 +5x57 +3x56 -2x55 -10x54 -3x53 -2x52 +6x51 +6x50 +x49 +9x48 -3x47 -7x46 -8x45 -8x44 +10x43 +6x42 +8x41 -5x40 -12x39 +7x38 -7x37 +7x36 +x35 -3x34 +10x33 +x32 -6x31 -2x30 -10x29 -3x28 +2x27 +9x26 -3x25 +14x24 -8x23 -7x21 +9x20 +3x19 -4x18 -10x17 -7x16 +12x15 +7x14 +2x13 -12x12 -4x11 -2x10 +5x9 +x7 -7x6 +7x5 -4x4 +12x3 -6x2 +3x -6 =0
の最大の実数解とのことです。
なんか途方も無い方程式ですよね。
ではでは
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見て言って数列
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