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Channel: 円周率近似値の日に生まれて理系じゃないわけないだろ! - knifeのblog
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そこでいいのか?

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なんか、連日おもしろ画像にツッコミを入れている。



これ、日本人ならば面白いと思うんだけど、日本語ネイティブじゃないと伝わらないだろう。


左のビー玉、右のチェンリングから、
 

 

 

そこに並べられるであろう商品はこれだろう。
 

 


値札にある通り、「おはじき」という、子どもの遊び道具であり、時には数を覚えるための知育玩具だったりもする。


しかし、実際に並んでいる商品はリボルバーの拳銃のおもちゃである。

 

 

カネキャップというキャップ式の火薬を詰めて、引き金を引くと音がなる仕組みのおもちゃである。
拳銃単体でも販売しているが、118円で買えるのだろうか。
だとしたらお得な気がする。

さて、日本語では、拳銃、鉄砲、ピストル、ガン、などなどいろいろな呼び方があるが、「はじき」というのがあり、漢字で書くならば弾き、もしくは弾機だろうか。

つまり、本来は「おはじき」が置かれるところに、「はじき」が置かれているということで、どちらもおもちゃという同ジャンルであり、名称も同じであるが明らかに違うものなのが面白い。

また、誰が「おはじき」の場所に「はじき」を置いたのか、店員なのか、それとも客なのか、大人なのか、子どもなのか、偶然なのか、必然なのか、その辺を考えるとまた面白い。

まぁ、日本人に説明する必要はなかろう。


この「はじき」という言葉、弾くという動詞から、弾くもの、弾かれるもの、弾けるもの、弾く装置などに付けられる名詞となる。

「おはじき」は、頭に「お」、漢字ならば「御」という丁寧語・尊敬語としたのが「おはじき」である。
もともとは、小石を弾いて遊ぶ「石はじき」、弾かれる小石を「はじき石」と呼び、材質が石に限らず、陶器、磁器、現在ではガラスのものが主流となった。

方や拳銃に相当する「はじき」に「お」を付けるかというと、おそらく付けることはないだろう。
なぜならば、この「はじき」は、警察や暴力団が使う拳銃を表す隠語であるから、わざわざ「お」を付けるなんてのは論外なのだ。

普通、隠語であれば世間一般には広まらないはずなのだが、日本では古くから任侠映画や刑事ドラマが人気であったため、「はじき」という隠語は一般人にも広まってしまっている。


他にも、「はじき豆」、「はじき猿」、「墨はじき」、「はじき絵」、など、「はじき」が付くものがあるが、TPOによっては「はじき」と略されて呼ばれることもあったのであろう。


さて、私は数学屋ですが、算数の世界に「はじき」というものがある。

円を描いて、Tの字で分割して、左下に「は」、右下に「じ」、上に「き」、と書き込むあれである。

それぞれの文字は、は=速さ、じ=時速、き=距離、の頭文字で、求めたいものの文字を隠すと、数式が現れるという代物で、他にも、「みはじ」、「くもわ」などがある。

私は、この「はじき」の不要派である。

なぜ、こんなものを教える必要があるのか、確かに使いようによっては便利なのかもしれないが、これを覚える必要性がないことは、単位を見れば一目瞭然で解ることなのである。

距離は、km、m、cm、mm、など、
時間は、時、h、分、m、秒、s、など、
問題文で使われている単位で、答えることになる。
では、速度はといえば、問題文で使われた単位を使って、
km/時、km/h、m/秒、m/s、といったように、スラッシュ、つまり分数表記と同じ意味である。

これが解っていれば「はじき」が如何に無用の長物であるかも解るだろう。
なのに、誰が考えて使い始めたのか、世間一般に広まっている。
こんなものを使うから、算数や数学は暗記科目だとか言われてしまうのだろう。
嘆かわしい事態である。

もっと現実世界を観察してみよう。

野球を見ていれば、km/hで球速を表示しているし、MLBではmph、つまりマイル・パー・アワーを使っている。

車の速度メーターにも同様の単位が使われているだろう。

スマホのスペック表には、データ転送速度にbpsが使われているだろう。
これは、ビット・パー・セカンドということで、1秒間に転送できるビット数を表している。
kbpsならば、キロビット、つまり1000ビット、
Mbpsならばメガビット、つまり1000キロビット、
Gbpsならば、ギガビット、つまり1000メガビット、


そんなに難しい話しをしているわけではないし、そこらじゅうに単位があふれていて、単位を間違えるととんでもないことになるだろう。

「はじき」なんて、書く場所を間違えたら使い物にならないし、なんで下から書くのかとか、考え出したら混乱の元である。

なんも落ちがない話しになってしまったし、算数の「はじき」の話しは面白くもなんともないな。

そういえば、小学校の算数には、算数セットなるものがあって、ジョグダイヤルで動くアナログ時計やら、何に使うか解らない長さの違う棒やら、磁石の付いた花おはじきも入っていたな。

昨今では、これらすべてにお名前シールを貼ったりするらしく、数え棒は細いし、花おはじきは貼るスペースが小さいし、どちらも数が多いので、入学前の忙しい時期に、更に仕事を増やしている。

まぁ、それも終わってしまえば良い思い出なのだろうが、親御さんは大変だったろう。


ではでは


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