ちょっと気になっていた。
退く、退ける
という送り仮名から、漢字にふりがなを振る問題があったとする。
【退く】
しりぞく
のく
どく
ひく
【退ける】
しりぞける
のける
どける
ひける
【退る】
しさる
しざる
すさる
すざる
という多答となる。
これらって、標準語と方言による違いなのか。
東京生まれ、東京育ちとしては、「どく」、「どける」を多様するが、
「しりぞく」を使うこともあるが、「のく」を使うのは限られている。
「雀の子、そこのけそこのけ、お馬が通る」
小林一茶の俳句であるから、「のく」という存在自体は認識している。
ということは、逆に考えると「どく」は比較的新しい言い回しの可能性もある。
「退ける」と「除ける」は一緒に紹介されることもあり、この場合は「のける」
となるのだが、「除ける」は「よける」とも読めてしまう。
「よける」は「除ける」の他に「避ける」を使うこともあるだろう。
「避ける」は「よける」の他に「さける」を使うこともあるだろう。
日本では口語、文語と分かれていたこともある。
話し言葉では、同じ言い回しでも、いざ文章にする場合、どちらの漢字を使うのが良いのか。
逆に、ふりがながなければ、どう読むのが正しいのかは、読者のリテラシーに任せるほかないし、筆者が読んで欲しいものがあるならば、ふりがなを振るか、かなで記述するしかない。
あいも変わらず、
日本語は難しいな。
漢字の字面を見ると、辶(しんにょう)に艮(うしとら)です。
しんにょうは道だと考えると、艮への道です。
艮という方角は鬼門ですから、あえて近づきたくはないですね。
ではでは