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Channel: 円周率近似値の日に生まれて理系じゃないわけないだろ! - knifeのblog
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対数の連立方程式を解け

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午後のひとときに、対数の連立方程式を解いてみる。

なお、対数表記は、
log10(100)
のように、真数を括弧で括って表記するものとします。
また、底がeの場合は、logではなくlnを使うものとします。


問題
logx(xy)=8

log3 
log1/9
x
y


=0



シンキングタ~イム


底に√や分数、logが入れ子になっていたりと複雑ですので、
少しずつ式を変形していきましょうか。

 

 

logx(xy)=
ln(xy)
ln(x)
ln(xy)
ln(x1/2)
ln(xy)
(1/2)ln(x)
2ln(xy)
ln(x)
=2logx(xy)=8

logx(xy)=4
xy=x4 … (1)
 

log3 
log1/9
x
y


=0
log1/9
x
y

=30=1
x
y

1
9

1
 
1
9

y=9x … (2)

(2)式を(1)式に代入すると、
x・9x=x4
x4-9x2=0 x2(x2-9)=0
x=0
x2=9 ⇒ x=±3

これらのxを(2)式に代入すると、
x=0のとき、y=0
x=-3のとき、y=-27
x=3のとき、y=27

答え (x, y)={ (-3, -27), (0, 0), (3, 27) }

ではありません。

(1)式の元をみると、底はx、真数はxyです。
底の定義域は1でない正の実数となっています。
真数の定義域も正の実数となっています。
つまり、xy>0なので、(x, y)=(0, 0)は解ではありません。
また、底の√の中が負となると、底が複素数となるので、これも定義域から外れますので、(x, y)=(-3, -27)も解ではありません。

答え (x, y)=(3, 27)


ではでは

 

 


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