前回からの続きです。
上が正方形Aが入った組み方、下が正方形Aを抜いた組み方です。
上図の左辺は、上から b+a+i となっています。
下図の左辺は、上から i+a+b となっています。
このことから、上図と下図の高さは等しいことが解り、幅を比べると、上図が広く、下図が狭いということが解ります。
また、上図では左下角から右上へ、下図では右下角から左上へ、45度の角度であることから、高さ>幅であることは明白です。
上図の正方形A、
正方形Aの上辺に接する台形B、
正方形Aの右辺に接する五角形C、
正方形Aの下辺に接する直角二等辺三角形D、
残りの直角二等辺三角形E、
残りの四角形F
とし、それぞれの辺を時計回りに、
正方形Aの1辺の長さを、a
台形Bは、a、b、c、d、
五角形Cは、a、d、e、f、g
直角二等辺三角形Dは、h、i、h
直角二等辺三角形Eは、j、k、j
四角形Fは、l(=i+f)、m、n、o
として、各辺の関係式は、δを限りなく0として、上図と下図より、
a=1
b=?
c=a+b
d=b×√2
e=(a+g)/√2 …上図
f=d+(a-g)/√2 …上図
g=c+δ …下図
h=a+g-δ …上図
i=h×√2
j=d+f-δ …下図
k=j×√2
l=f+i …上図
m=k-e+δ …上図
n=i-d+δ …下図
o=e+j …下図
と、四角形Fの関係性から、
l2+m2=n2+o2
を成り立たせる。
という方針で、プログラムでbを求めてみたところ、
b=√2
という解を得ましたので、
HTML5+Javascriptで作図しました。
図からも解る通り、枠の高さは等しく、すべてのピースは必ず移動しており、四角形Fに至っては裏返しになっています。
下図の状態から、正方形Aピースを追加した上で枠に収めるということになるので、かなりの混乱を極めるかと思われます。
一応、今回求まった解の詳細を書いておきます。
正方形A
a=1.0000000000
a=1.0000000000
a=1.0000000000
a=1.0000000000
台形B
a=1.0000000000
b=√2≒1.4142135623
c=1+√2≒2.4142135623
d=2.0000000000
五角形C
a=1.0000000000
d=2.0000000000
e=1+√2≒2.4142135623
f=1.0000000000
g=1+√2≒2.4142135623
直角二等辺三角形D
h=2+√2≒3.4142135623
i=2+2√2≒4.8284271247
h=2+√2≒3.4142135623
直角二等辺三角形E
j=3.0000000000
k=3√2≒4.2426406871
j=3.0000000000
四角形F
l=3+2√2≒5.8284271247
m=2√2≒1.8284271247
m=1+2√2≒2.8284271247
o=4+√2≒5.4142135623
あくまでも、今回の組み換えパターンにおける、最適な比率ということですので、組み換えパターンが違う場合は、また別の解があるということでもあります。
これよりも難易度を上げるとすると、角度をいじることになりそうなので、それは考えないで起きます。
やるとするならば、例えば四角形Fを2つの直角三角形に分けるとか、…
まぁ、ピースを分割すると、別解が増えて簡単になってしまう可能性もあるので、この辺が落とし所なのかもしれません。
ではでは