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Channel: 円周率近似値の日に生まれて理系じゃないわけないだろ! - knifeのblog
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3乗の差が… -その3-

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午後のひとときに、現在悩んでいる数学の問題の続きです。


問題
698544713-446985443=698544716985447169854471-446985444469854444698544
このような関係式を手計算で求める方法を考えよ。


シンキングタ~イム


前回はプログラミングして、サンプルを見つけることが出来ました

        61        55
        71        44
        89        20
      5984      5561
      6155      5384
      6985      4471
      7144      4285
      8791      2089
      8920      1891
      9899       200
     62336     53009
     77419     35485
     89189     18920
    840736    265105
    842105    263159
    998999      2000
   5830315   5716504
   6687619   4808296
   7384544   3995471
   8139536   3023255
   8236504   2890315
   8918920   1891891
   9451145   1019591
  59828455  55615984
  59845561  55598455
  61538461  53846155
  61555384  53828461
  69838544  44716985
  69854471  44698544
  71428571  42857144
  71444285  42838571
  87899120  20898791
  87912089  20879120
  89189189  18918920
  89201891  18899189
  98979901   2009899
  98990200   1989901
  99989999     20000

さて、手計算で求める方法、やっと解ってきました。

【パターン1】
2桁の解と4桁の解を見比べると、
(61, 55)と(6155, 5384)や(5984, 5561)に何かしらの関係がありそうですよね。
61×100+55=6155
55×99-61=5384
61×99-55=5984
55×100+61=5561
同様に、(71, 44)と(7144, 4285)や(6985, 4471)では、
71×100+44=7144
44×99-71=4285
71×99-44=6985
44×100+71=4471
同様に、(89, 20)と(8920, 1891)や(8791, 2089)では、
89×100+20=8920
20×99-89=1891
89×99-20=8791
20×100+89=2089

つまり、
x[n]×100+y[n]=x[n+1]
y[n]×99-x[n]=y[n+1]

x[n]×99-y[n]=x[n+1]
y[n]×100+x[n]=y[n+1]
というように、(x[n], y[n])から桁を倍にした新たな2解(x1[n+1], y1[n+1]), (x2[n+1], y2[n+1])を漸化的に作れるということです。

【パターン2】
また、(89, 20), (9899, 200), (998999, 2000), (99989999, 20000), …においては、
89×100+20×50-1=9899
9899×100+200×50-1=998999
998999×100+2000×50-1=99989999
99989999×100+20000×50-1=9999899999

x[n]×100+y[n]×50-1=x[n+1]

20×10=200
200×10=2000
2000×10=20000
20000×10=200000

y[n]×10=y[n+1]

というように、(x[n], y[n])から2桁増やした新たな解(x[n+1], y[n+1])を漸化的に作れるということです。

これらが手作業で解を求めることが出来るという問題の意図だったわけですね。


最初の2桁の3解を初期値として、新たに生成された解
前者の4桁の6解、8桁の12解、…
後者の4桁の1解、6桁の1解、8桁の1解、…
を取り除いていくと、
5桁の3解、6桁の2解、7桁の7解、…
と残っている。
5桁の3解は、2桁の3解と同じ個数なので、2桁の3解から、
(61, 55) → (62336, 53009)
(71, 44) → (77419, 35485)
(89, 20) → (89189, 18920)
7桁の7解は、4桁の7解と同じ個数なので、4桁の7解から、
(5984, 5561) → (5830315, 5716504)
(6155, 5384) → (6687619, 4808296)
(6985, 4471) → (7384544, 3995471)
(7144, 4285) → (8139536, 3023255)
(8791, 2089) → (8236504, 2890315)
(8920, 1891) → (8918920, 1891891)
(9899,  200) → (9451145, 1019591)
かどうかは解らないが、それぞれ生成する方法があるのではなかろうか。
残った6桁の2解
(840736, 265105)
(842105, 263159)
これらもどこからか生成出来るのだろうか。
などと、妄想かもしれないが考えることが出来る。

(89, 20) → (89189, 18920)
を考えてみる。
例えば、
89×1001+20×5=89189
20×501+89×100=18920
のような式を作ることが出来なくもないが、まだまだ謎である。

なにか新しい法則を見つけたら、コメントお待ちしております。


ではでは

 

 


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