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平等と公平

午後のひとときに、ちょっとセンシティブな問題を考える。


よく、男女平等を掲げたりするけれども、
そんな世界は本当に目指すべき世界なのだろうか?

そもそも、平等ってなんだ?
公平とは何が違うんだ?

ってことを考えている。

平等な環境 公平な環境
平等な結果 公平な結果

の4つに分類してみる。

人間には少なからず個体差がある。
若い人もいれば、年を取った人もいる。
身長が高い人もいれば、低い人もいる。
太っている人もいれば、痩せている人もいる。
大食いもいれば、少食もいる。
肉が好きな人もいれば、野菜が好きな人もいる。
勉強が得意な人もいれば、苦手な人もいる。
運動が得意な人もいれば、苦手な人もいる。
こんなことは、あげたらきりがない。

例えば、
平等な環境を与えれば、必ず平等な結果を得られるのだろうか?

例1)
身長が高い人と低い人が、同じホテルの同じ料金の同じクラスの部屋に泊まった。
しかし、身長が高い人にはベッドが小さすぎるという不満が出たが、身長が低い人にはベッドの不満はなく快適であった。

例2)
大食いと少食が、同じ飲食店に入り、同じものを注文したが、大食いには物足りず、少食には満腹であった。

このような例をいくらでも考えつくだろう。

では、どちらも平等な結果を得られるようにと、ホテルはベッドを大きくし、飲食店は量を多くするというのは、ホテルや飲食店にとって得策だろうか?

例えば、ビュッフェ・バイキングスタイルの食べ放題なんてのは、日本には良くあるだろう。
2時間という限られた時間内で、お店にある決められた食事を好きなだけ食べられる。
大人も子どもも男女も関係なく料金や時間が一律であれば、平等な環境だということ。
子ども料金が大人料金よりも低くく設定するのは、おそらく公平な環境ということだろう。
では、結果的にはどうなのだろうか?

例えば映画を見に行くとして、
レディースデーだったら、同じ映画を見るにしても男女で料金の差が出てくる。
子ども料金が大人料金よりも低く設定するのは、公平な環境なのだろうか?
子どもは背が低いので、映画をまともに見られなかった。
映画館は座高を高くするように座布団を用意すれば、公平な環境といえるだろう。
では、この座布団を有料にしたらどうなるだろうか。

こんな非日常ではない日常の話しなのに、平等や公平という切り口でみると、どっちを目指しているのか、ということが解ってはくるが、よく考えないと混乱してくる。

平等な環境で、平等な結果
平等な環境で、公平な結果
公平な環境で、平等な結果
公平な環境で、公平な結果

と4パターンのいずれかではあるだろう。

どれが良い、どれが悪いと感じるかは、人それぞれだろうし、物事によっても違ってくることもあるだろう。

それはつまり、何がメリットであり、何がデメリットと感じるかは人それぞれであり、他人との差を羨んだり、恨んだり、妬んだり、自分が弱者と感じるのも、当然その逆もあって、見下したり、蔑んだり、哀れんだり、自分が強者と感じるのも、人それぞれということだろう。

他人は他人、自分は自分。
他所は他所、家は家。
趣味も違えば、嗜好も違う。
モノの価値観も人それぞれである。

平等ってなんだろう。
公平ってなんだろう。
どんな環境を用意して、
どんな結果を望むのだろうか。


ではでは

 

 


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