午後のひとときに、ちょっとした疑問を解決出来るのかやってみる。
東京オリンピックの最中ですが、
今回のオリンピック、パラリンピックの金、銀、銅のメダルは何枚ずつ作ったのだろうか。
現代であれば、ネットで調べればそんなのは簡単に解るのだろう。
というわけで、ネットで調べた結果を箇条書きにしてみる。
情報1
あるニュースでは、メダルの材料として、
今回のオリンピックのメダルは、金を35kg、銀を3500kg、銅を2200kg、を都市鉱山から抽出することを目標として、100%達成した。
情報2
あるニュースでは、それぞれのメダルの重さとして、
金メダルは純銀のメダルに6g以上の金でメッキし、556g
銀メダルは純銀のメダルで、550g
銅メダルは銅95、亜鉛5の丹銅で、450g
情報3
あるニュースでは、それぞれのメダルの用意出来た枚数として、
金メダル、銀メダル、銅メダルは、それぞれ5000枚以上用意した。
この3つの情報が正しいのかを検証したい。
必要であれば、これ以外の情報をネットで検索しても良いものとする。
シンキングタ~イム
さて、まずどこから考えるのが良いのでしょうか。
金に着目すると、都市鉱山の35kgの金を6gずつに分けると、
[35(kg)×1000(g)÷6(g)]=5833(枚)
ということで、金メダルを多くても5833枚分の金が用意出来ていることが解る。
続いて、銀に着目すると、都市鉱山の3500kgの銀、金メダルと銀メダルに利用され、金メダルと銀メダルの差は6gより、これは金メッキ分の差だと考えると、
[3500(kg)×1000(g)÷550(g)]=6363(枚)
ということで、金メダル、銀メダル合わせて6363枚分しか銀が用意出来ていないことが解る。
最後に、銅に着目すると、都市鉱山の2200kgの銅、銅と亜鉛の比は95:5より、
[2200(kg)×1000(g)÷(95/100)(率)÷450(g)]=5146(枚)
ということで、銅メダルを多くても5146枚分の銅が用意出来ていることが解る。
という計算結果になった。
私の計算が間違っているのかもしれないが、圧倒的に素材としての銀が足りてないということが解るのだが、どの情報が間違っているのだろうか。
もう少し、情報を入手してみる。
情報4
あるニュースでは、
金メダル、銀メダル、銅メダルは同じ大きさで、
直径85mm
厚さ、最小7.7mm、最大12.1mm
この情報より、メダルの体積は
最小
4.25(cm)×4.25(cm)×π(率)×0.77(cm)=13.908125π≒43.67(cm3)
最大
4.25(cm)×4.25(cm)×π(率)×1.21(cm)=21.855625π≒68.62(cm3)
平均
4.25(cm)×4.25(cm)×π(率)×(0.77(cm)+1.21(cm))÷2=17.881875π≒56.1490875(cm3)
情報5
金、銀、銅、亜鉛の密度は、
金が19.32g/cm3
銀が10.49g/cm3
銅が8.96g/cm3
亜鉛が7.14g/cm3
メダルの重さから、それぞれ用意出来たそれぞれの体積は、
金の体積は、
35(kg)×1000(g)÷19.32(g/cm3)≒1118.59(cm3)
銀の体積は、
3500(kg)×1000(g)÷10.49(g/cm3)≒333651.09(cm3)
銅の体積は、
2200(kg)×1000(g)÷8.96(g/cm3)≒245535.71(cm3)
と計算出来る。
これらから、金メダルと銀メダルの両方を考え、
333651.09(cm3)÷(2×68.62-6÷19.32)(cm3)≒2436.66(枚)
と2436枚分ずつしか確保出来ていない。
やっぱり、素材としての銀が足りていないという計算結果になっている。
さて、皆さんはどう考えましたでしょうか?
ネットの情報は、正しいこともあれば、間違っていることもある。
フェイクもあるし、フィクションもあるし、ファンタジーもある。
あえてミスリードするようなものもある。
何が正しく、何が間違いなのか、
これらを見抜く力を持っていないと、情報に振り回されてしまい、自分自身も悪意はなかったとしても虚偽の情報を発信してしまうこともあるだろう。
さて、今回の件について、どういう正しい情報が揃えば、ある程度納得出来たのか。
落とし所はどこなのか、嘘を発信しているのはどこなのか。
私には力不足のようです。
情報求む!
ではでは