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Channel: 円周率近似値の日に生まれて理系じゃないわけないだろ! - knifeのblog
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三角形に内接する正方形の面積を求めよ

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午後のひとときに、図形問題を解いてみる。




図のように、三角形ABCに内接する正方形PQRSの面積を、算数の範囲で求めよ。


シンキングタ~イム


算数の範囲で求まるのか?と思われるような問題ですが、求まるのでしょうね。

というわけで、最初の補助線をどこに引きましょうか。



補助線PRを引きました。

同じ角を持つ三角形APRと三角形ABCの面積は、角を夾む2辺の積の比で表せ、

三角形APRの面積:三角形ABCの面積=7×9:(7+6)×(9+2)=63:143

これより、三角形APRの面積と四角形PBCRの面積比は、

三角形APRの面積:四角形PBCRの面積=63:143-63=63:80

と求まります。



三角形PBQの面積比は、三角形ABCの面積比を143とすると、高さが6/(7+6)と考えると、
143×(6/(7+6))÷2=33

三角形RQCの面積比は、三角形ABCの面積比を143とすると、高さが2/(9+2)と考えると、
143×(2/(9+2))÷2=13

四角形PBCRの面積比は80なので、
三角形PQRの面積比は、
80-33-13=34
となり、
正方形PQRSの面積比は、
34×2=68

四角形APSRの面積比は、
63-34=29

と各領域の面積比が求まった。



三角形PBQをPを軸に反時計回りに90˚回転、
三角形RQCをRを軸に時計回りに90˚回転すると、
PQRSは正方形、
∠BQB+∠RQC=90˚
BQ=QC
なので、
図のようになります。



四角形APTRは、∠APTと∠ARTが直角より、
面積は、
7×6÷2+9×2÷2=30
と求まる。

四角形APTRの面積比は、
29+33+13=75
より、

面積比1は、
30÷75=0.4
となり、
正方形PQRSの面積は、
68×0.4=27.2

答え 27.2cm2


道のりはかなり長いですが、算数の範囲で解ける、良問でしたね。


ではでは

 

 


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