午後のひとときに、Youtubeの動画をみてみよう。
よく、
数学ってどこで使うの?とか、
何に役に立っているの?とか、
算数だけ知っていれば数学はいらねぇとか、
まぁ、そう言いたい人には言わせておけばいいんだけれども、
こういう動画をみると、こんなところで数学が役に立っているんだというのを実感出来るし、
思いも寄らない組み合わせだなとさえ思える。
フラクタルと万力ですよ。
万力ってのは、材料などを加工する際に、固定する為の道具だってのは、知っている人も多いだろう。
フラクタルというのは、日本語にすると自己相似図形。
もう少し解りやすくすると、自己相似というのは、自分自身と比は違うけど同じ形のもの、つまり相似な関係にあるものを、再帰的に組み合わせたものです。
今回の動画を見ると、半円の直径が2つの半円で抉られている図形が、その抉られた部分に何重にも組み合わさっていることが解ります。
こういう構造をフラクタル構造と言います。
私のブログでフラクタルを扱った記事だと、シェルピンスキーのギャスケットくらいなので、あまり扱ってきていない数学の分野でもありますね。
さて、動画から解ることなのですが、この製品がアンティークであって、壊れている箇所を修理するという動画です。
こんな商品があるんだと思い、ネットで探したんですが見つからないんです。
万力に関するウィキペディアの日本語版や英語版を見ても、フラクタルやfractalというワードが一切登場しません。
Google検索で、
万力 フラクタル
vise fractal
vice fractal
といろいろ検索してみても、この動画に関連したここ数日の記事だけしかヒットしません。
つまり、現代では何らかの要因によって作られていないのか、メジャーじゃないのか、真相が解りません。
作られなくなってしまった要因で考えられることは、メンテナンスが大変だということと、万能タイプの万力よりも、加工するものに特化した治具を作ったほうが効率が良いということなのかもしれません。
ただ、万能タイプのフラクタル万力のようなものを欲している人は居るはずです。
精密加工を得意とする日本のどこかのメーカーさん、例えば私の母親の実家のある燕市は金属加工で有名なので、頼んだら作ってくれるかなぁ、などと想像してしまう。
ではでは