午後のひとときに、謎解き問題を作ったので出題してみる。
今回は解答編ですので、見たくない人は閉じてください。
問(1)の解答
シルエットから、腕時計(うでどけい)であることはすぐに解るかと思います。
当然、5文字の枠にも当てはまりますね。
この問題は多答問題なので、「うでどけい」だけが答えではありません。
2文字目、3文字目が濁音となる、他のワードを探す必要があります。
そこで、図をよく見ると、時計の針が描かれています。
長さを見ると秒針か長針のようですが、秒針だとすると5秒(ごびょう)となり、5文字ではありませんので、長針だと考えられ、5分(ごふん)となります。
短針は描かれていませんが、短針の色が黒だとすると、短針は文字通り短いので、文字盤に紛れてしまっていると考えることが出来ます。
これを踏まえて、2時5分(にじごふん)、4時5分(よじごふん)、9時5分(くじごふん)と新たな3パターンが見つかります。
というわけで、問(1)の答えは、
A={う, に, よ, く,}
B={で, じ}
C={ど, ご}
D={け, ふ}
E={い, ん}
となります。
問(2)の解答
(1)の多答を踏まえて、ナンクロを解くのですが、一般的なノーヒントナンクロであって、ナンバーが変数という鬼畜なナンクロに仕上がっていますので、これはかなり難しいでしょう。
というわけで、問(3)の34個の漢字を利用して、ナンクロを解いていくのが良いでしょう。
「異印家剣言後御鯉四事似字時浄人度土動堂道二筆不婦腐服分歩爺葉腕籤飩饂」
使える仮名は、問(1)で「いうくけごじでどにふよん」の12文字に絞られていますので、これら漢字の音訓も絞られます。
それを踏まえて、
読みが1文字で確定するものは、
異(い)、家(け)、後(ご)、事(じ)、字(じ)、時(じ)、度(ど)、土(ど)、不(ふ)、婦(ふ)、腐(ふ)、歩(ふ)
ナンクロの性質上、これら単体では使えませんので、必ず2文字以上の熟語で構成する必要があります。
読みが2文字以上で確定するものは、
印(いん)、剣(けん)、浄(じょう)、人(じん)、動(どう)、堂(どう)、道(どう)、筆(ふで)、服(ふく)、分(ふん)、葉(よう)、腕(うで)、籤(くじ)
この中にも、2文字以上の熟語で構成するものもあることでしょう。
他にも熟字訓もあるかもしれませんが、
饂飩(うどん)、似鯉(にごい)、…
と難しい漢字から絞っていくほうが近道だったりします。
人事異動(じんじいどう)、婦人服(ふじんふく)、御不浄(ごふじょう)、
と比較的長いものを見つけ出せれば、はめ込める枠は限られますね。
あと、Eが先頭に来ると、E={い, ん}から、先頭文字は『い』に確定しますので、最下段左のEECは、「いいど」、「いいご」、「いんど」、「いんご」のどれかに絞られ、印度が思い浮かぶでしょう。
まぁ、取っ掛かりになるのは人それぞれですので、どこから切り込むかはその人次第です。
というわけで、問(2)の答えは、
■ | ふ | じ | ん | ふ | く |
に | ■ | ん | ■ | よ | じ |
ご | ふ | じ | よ | う | ■ |
ん | ■ | い | ■ | ど | う |
■ | ふ | ど | う | ■ | ど |
に | ■ | う | ■ | ふ | ん |
ご | け | ■ | う | で | ■ |
い | ん | ど | ■ | じ | じ |
問(3)の解答
(2)から、
横書き:
婦人服(ふじんふく)、四時(よじ)、御不浄(ごふじょう)、道(どう)、歩堂(ふどう)、分(ふん)、後家(ごけ)、腕(うで)、印度(いんど)
縦書き:
二言(にごん)、似鯉(にごい)、剣(けん)、人事異動(じんじいどう)、腐葉土(ふようど)、筆字(ふでじ)、籤(くじ)、饂飩(うどん)
といったものが導き出されます。
その上で、仲間外れを探すわけですが、示された34種類の漢字はすべて漏れなく使うことが出来ています。
仲間外れは無いように見えますが、婦人服と人事異動で、『人』だけが2回使われています。
人事異動は6文字、婦人服は5文字で、どちらも長いので、これ以外の問(1)の多答の解や、問(2)のナンクロの解や、問(3)の限られた漢字で作れるものがあるかと言われると、おそらく難しいでしょう。
というわけで、問(3)の答えは、『人』でした。
3日に掛けて、出題編、ヒント編、解答編とやってみましたが、偶には数学やプログラミング以外の問題があっても良いでしょう。
月1くらいで、こんな問題が作れると良いのですが、パズル作家さんは大変だなとつくづく思いました。
もっと、こういう問題も出題して欲しいというリクエストが増えるならば、ちょっとはそちらに力を入れても良いかと思ってはいます。
因みに、問(1)は数学でいうところの図形問題なので幾何学、問(2)は連立方程式や行列式なので代数学、問(3)は解析学っぽいなと、作問したあとで思いました。
理系が考えると、そうなってしまいがちなのでしょうかね。
ではでは