午後のひとときに、数学の問題を解いてみる。
問題
4x+6x=9x
x>0
を満たすxを求めよ。
シンキングタ~イム
さて、どのように解きましょうか。
それぞれの基数を素因数分解してみます。
(22)x+(2・3)x=(32)x
(2x)2+(2x)・(3x)=(3x)2
ここで、
3x=a
2x=b
とおくと、
b2+ab=a2
a2-ab-b2=0
aについて、解の公式で解くと、
a=(b±√(-b)2-4・1・(-b2))/2=(b±√5b2)/2=(b±b√5)/2=b・(1±√5)/2
a>0、b>0より、
a=b・(1+√5)/2
a/b=(1+√5)/2
3x/2x=(1+√5)/2
(3/2)x=(1+√5)/2
両辺のlogを取ると、
log(3/2)x=log(1+√5)/2
x・log(3/2)=log((1+√5)/2)
x=log(3/2)((1+√5)/2)
別解
一番小さな項の4xで各項を割る。
4x/4x+6x/4x=9x/4x
1+(6/4)x=(9/4)x
1+(3/2)x=(3/2)2x
1+(3/2)x=((3/2)x)2
(3/2)x=aとおくと、
1+a=a2 a2-a-1=0
a=(1±√(-1)2-4・1・(-1))/2=(1+√5)/2
a>0より、
a=(1+√5)/2
(3/2)x=(1+√5)/2
両辺のlogを取ると、
log(3/2)x=log(1+√5)/2
x・log(3/2)=log(1+√5)/2)
x=log(3/2)((1+√5)/2)
さて、前にも書いたかと思うのですが、logってどの形で終わらせるのが良いのか、私の中でもよく解っていない。
例えば、今回の答えを例にすると、
式変形パターンA
x・log(3/2)=log(1+√5)/2)
x=log(3/2)((1+√5)/2)
式変形パターンB
x・log(3/2)=log(1+√5)/2)
x・(log(3)-log(2))=log(1+√5)-log(2)
x=(log(1+√5)-log(2))/(log(3)-log(2))
他にも、式変形パターンの底と基数の逆数を取った、
x=log(2/3)((√5-1)/2)
これは、9xで割るとこうなっている可能性もあり、これらを複合したものも考えられる。
出題者側は、さまざまな解答パターンを考えておくというのは、ちょっと面倒だとは思うので、ある程度の取り決めは必要だと考えます。
底は1以上とするとかであれば、式変形パターンのAに定まるし、
底はeの自然対数lnだけで表わせとか、であれば、式変形パターンのBのlogをlnに置き換えれば良いだろう。
ではでは