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Channel: 円周率近似値の日に生まれて理系じゃないわけないだろ! - knifeのblog
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平方根の整数問題

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午後のひとときに、数学の問題を解いてみる。


問題
28+211+2nが整数となる整数nを求めよ。
必要であれば、
log(2) ≒ 0.6931
log(3) ≒ 1.0986
を使え。



シンキングタ~イム


整数問題です。

√が整数となるということなので、√の中身は負ではダメですよね。

28+211+2n > 0

という条件が浮き彫りにされます。
移項して、

2n > -28-211
2n > -28(1+23)
2n > -28(1+8)
2n > -28・9
2n > -28・32

両辺の底を2としたlogを取ると、

log2(2n) > log2(-28・32)
n・log2(2) > log2(-28)+log2(32)
n・log2(2) > 8・log2(-2)+2・log2(3)
n・log2(2) > 8/log2(2)+2・log(3)/log(2)
n・1 > 8/1+2・log(3)/log(2)
n > 8+2・log(3)/log(2)
n > 11.1701
n ≧ 12 … (1)

とnの範囲の片側が解りました。

28+211+2n = k とおいて、両辺を2乗して、
±(28+211+2n) = k2

題意より、kは整数なので、

28+211+2n = k2
2n = k2-28-211
2n = k2-28(1+23)
2n = k2-28(1+8)
2n = k2-28(9)
2n = k2-28・32
2n = k2-(24)2・32
2n = k2-(24・3)2
2n = k2-482
2n = (k+48)(k-48)

n = s+t
s > t ≧ 0
とおくと、

2s+t = (k+48)(k-48)
2s・2t = (k+48)(k-48)
2s = k+48 … (2)
2t = k-48 … (3)

(2)-(3)を求めて、kを消去すると、

2s-2t = 48+48
2t(2s-t-1) = 96 = 25・3

ここで、
2t は t > 0 より、偶数
2s-t-1 は、s-t > 0 より、奇数
である。

よって、
2t = 25
2s-t-1 = 3
2s-t = 4 = 22
t = 5
s-t = 2
s = 7
n = s+t = 7+5 = 12

答え
n = 12



ではでは

 

 


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