今日はさつまいもの日、ということでちょっとした検証をしてみる。
栗よりうまい十三里
や
栗よりうまい十三里半
という慣用句?を聞いたことはないだろうか。
栗=九里
より=四里
九+四=十三
ということで、
九+四<十三
ということ。
元はというと、
栗>(蒸した)さつまいも
という美味しさの関係式から、
さつまいも=八里半
として京都で売られていたりしたようです。
江戸でも八里半として売られていたようですが、
小石川の焼き芋屋が十三里として売り出したようです。
そこから、
栗よりうまい十三里
という洒落が江戸で流行ったようです。
そしてもう一つの説として、
江戸時代のさつまいもの名産地として川越が挙げられます。
明治時代に尺貫法は
1里=36町
1町=60間
1間=60尺
のように決められたようです。
メートル法に換算すると、
1里=3.9{27}km
{}は順関節です。
分数になおしてみましょう。
100x=392.7{27} …(1)
x=3.9{27} …(2)
(1)-(2)
99x=388.8
990x=3888
x=3888/990
x=216/55
∴
1里=216/55km
という換算式でした。
13里=2808/55km=51.05{45}km
13里半=2916/55km=53.0{18}km
Googleマップで日本橋から川越の時の鐘までが41kmちょい。
41kmを里に換算すると、
41km×55/216=2255/216=10.439{814}里
11里にも満たなかった。
まぁ、江戸時代と明治時代の尺貫法に誤差があるだろうし、
実際のさつまいもの産地が川越城下であるわけでもなく、
川越街道から多少離れていたと考えれば、
十三里も十三里半も誤差の範疇なのかもしれません。
現代の流通であれば、日本全国どこのさつまいもも取り寄せ出来るだろう。
海外でも日本のさつまいもは甘くて美味しいと評判です。
さつまいもを食べながら、こんな話題で盛り上がるのもよいだろう。
ではでは