午後のひとときに、図形問題を解いていきます。
問題
図のように、ABを直径とする半円、
線分OB上の任意の点C、
直角三角形ACD、
点Pを中心とするE、F、Gで接する円、
AD=3のとき、AEの長さを求めよ。
皆さんは、どのような解放を考えましたでしょうか。
例えば、
点Cは線分OB上の任意の点であるから、点C=点Bとすると、直角三角形は直線となり、円は半径0となる。
つまり、AD=AE=3
といった考えに及ぶだろう。
安直に解を求めたいのであれば、これでも間違いではないのかもしれないのだが、もう少し別解を探っていこう。
まずは、
OA=OD=R
PE=CE=PF=r
OC=a
と置くことにする。
赤い補助線を引くと、
線分CDは、
⊿ADCと⊿ODCの共通部分であるから、
32-(R+a)2=R2-a2
9-R2-2aR-a2=R2-a2
2R2+2aR=9 …(1)
青い補助線を引くと、
OP=OF-PF=R-r
なので、
(r+a)2+r2=(R-r)2
r2+2ar+a2+r2=R2-2rR++r2
R2-r2-a2-2rR-2ar=0 …(2)
(1)-(2)
(2R2+2aR)-(R2-r2-a2-2rR-2ar)=9-0
R2+r2+a2+2aR+2rR+2ar=9
(R+r+a)2=9
AE=R+r+a>0なので、
AE=3
他にも、方ベキの定理を使うものなど、いろいろと考えられますが、これが一番簡単かなと思われる。
別解を探してみるのも良いでしょう。
例えば、
こんな補助線を引いてみると、方ベキの定理で、
AD2=AG×AF=AE2
と求められるのですが、
赤い補助線より、点Gが線分AF上にあることは証明出来るのですが、
青い補助線の、点Dに接し、点Fを通る円が点Gを通ることを証明出来れば良いのですが、自分は簡単な方法が思いつかなかったです。
ではでは
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半円に内接する直角三角形と円の問題 -解答編-
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