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ルービックキューブの歴史

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ルービックキューブ

皆さん、一度は手に触れて遊んだことがあるのではなかろうか。
私のブログでも度々登場しておりますが、ルービックキューブを歴史的に書いてみようというのが、今日の試み。

1974年
エルノー・ルービックが発明。
ハンガリーの発明家、彫刻家、建築家。

1977年
マジックキューブという名称で、ポリテクニカ社から発売。

1978年
日本では既に偽物が溢れかえっており、繁華街の露店で売られていた。
私も、10歳のとき、池袋の西武やパルコの前の露店で、偽物を600円で購入し、遊んだものでした。
今どきの最新のキューブとは比較になりませんが、それほど粗悪品では無かったので、当時としては十分遊べるものでした。
また、ルービックキューブの解法として、書籍が販売されたり、ガチャガチャの景品として虎の巻と呼ばれるものが出回ったりしました。

1980年
名称を発明者のルービックに因んで、ルービックキューブとしてアイデアル・トイ社(米国)が世界に向けて発売。

1980年7月25日
日本で1980円でツクダオリジナルから発売される。
私も本物欲しさにデパートで並びました。
お盆で田舎へ帰るとき、いとこ達へお土産として本物を買って持っていきました。

Rubik'sはイギリスのルービックス・ブランド社の商標です。
日本ではツクダオリジナルのみが販売権を持つことになります。
現在、ルービックキューブはメガハウスの商標となっております。
Rubik'sやルービックキューブを名乗れるのは、限られているということです。

1997年
第二次ルービックキューブブーム。
インターネットの普及により、解法などがネット上に溢れてくる。
現に筆者もルービックキューブのアプレットをネットに上げていた。
CFOP法の原型のようなものが出来ていたかもしれない。

2000年
第三次ルービックキューブブーム。
CFOP法が確率されたのがこのあたりかと推測される。

2005年
第四次ルービックキューブブーム。
YouTubeの登場で、ルービックキューブの解法動画、改造動画、開封動画などが上がったことによるものと思われる。

2007年
第五次ルービックキューブブーム。
メガハウスよりスピードキュービングキットが販売される。
ここで本家がやっとスピードキューブを意識するようになる。
しかし内部構造は古いまま。

2010年
DaYanからGuHong V1が発売される。
ここから各社コーナーカットが当たり前になった。
しかし本家はその流れに乗らない。

2013年
メガハウスよりルービックキューブVer.2.0が発売される。
ここでやっと本家が内部構造を一新する。

2018年
メガハウスよりルービックキューブVer.2.1が発売される。
2.0との違いがよくわからない。
スマートキューブの幕開け。


ここで、発売当時1980年頃の解法について書いておきます。

大きく分けて、2つの方法がありました。
・レイヤー・バイ・レイヤー法(LBL法)
・コーナー・ファースト法(CF法)、ツクダ式CF法などを含む。

さて、ルービックキューブは六面を揃えるスピードを競うことになります。
それがスピードキューブと呼ばれるものです。

  1. ロジカル面:解法の効率を上げること。
  2. フィジカル面:扱う人間の肉体や反応速度を上げること。
  3. メカニカル面:キューブ自体の品質や性能を上げること。


1) ロジカル面

現時点で主流となっているのが、LBL法を改善していった結果出来たのが、CFOP法。
CFOP法は、CROSS、F2L、OLL、PLLの頭文字を取ったものです。


2) フィジカル面

トリガー、プッシュ、フィンガーショートカットなど、いろいろなテクニックが生まれました。


3) メカニカル面

ここで、本家ルービックキューブは、本物であるということが足かせになってしまい、なかなか新しい試みに足を踏み入れることが出来ませんでした。
ある意味、しくじり先生に出ても良いくらいです。
いままで、偽物と蔑まれていたが、ここから中国のメーカーが売上もトップランカーの利用率も上位を独占するようになっていきます。

大きく改善された点は、

  • アーチ構造
    石橋などに使われる台形で各ブロックが内側に行くほど小さくなるような構造。
  • 内部構造
    キューブ内に球があるかのように、各ブロックが球状の層で重なりあう。
  • コーナーカット/リバースコーナーカット
    センターキューブやエッジキューブのコーナーを削ることで、
  • マグネットアシスト
    エッジキューブとコーナーキューブに磁石を仕込み、正しい位置になりやすくする仕組み。
  • ステッカーレス
    従来のステッカーは剥げて汚らしくなるので、ステッカーを使わず、プラスティックの成型色で面の色を変えたもの。


中国メーカーの有名所をあげると、

GANCUBE(ガンキューブ)
DaYan 大雁魔方(ダヤン)
QiYi 奇芝(チーイー)
MoYu 魔域文化(モーユー)
YuXin 裕鑫智胜(ユーシン)
YJ 永骏魔方(ワイジェー)

各社、様々なブランドを出しており、1000円代でもコーナーカットやマグネットサポートを持っているものもあったりします。


スマートキューブとは、

キューブのIoT版です。
つまり、ネットに繋がるキューブです。

2018年 Xiaomi GiiKER Smart Cube発売
2018年6月13日 https://www.youtube.com/watch?v=tMtmzoC_WUY
2019年 GoCube発売
2019年 GAN356i発売
2019年3月20日 https://www.youtube.com/watch?v=MNwf4RKxZDo
2020年 GAN356iplay発売

私もGAN365iを持っており、日々遊んでおります。
新しいキューブを買いたいのですが、入庫されなくて困っております。

もし、年代的に間違いなどがありましたら、コメントにてご教示ください。
間違いが見つかり次第、年表などを修正します。


ではでは


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