高校二年になると、受験のために、理系と文系に分かれて、受ける授業が変わってくる。
そもそも、理系とか文系とかいうけど、どこに違いがあるんだろうか。
自分は理系男子だというのは解るんだが、自分と正反対なら文系なのだろうか。
自分は推薦入試で数学のテストだけしか受けずに大学に入学している。
実は理系コースに入ってしまったが、美術が好きだったし成績も良かった。
美術系の学部に行きたいというのもあったので、結構悩んだんだ。
だけど英語が下の下だったから、そっちは諦めたわけだ。
大学に言っても、理系だろうが文系だろうが英語は必修科目であるし、第二外国語も必修科目だろう。
一般教養科目にすら、うちの大学には数学は無かった。
受験で数学はあるのに、一般教養科目にすら数学はないのだ。
自分は数学科に入ったので、すべての数学は必須科目と言っても過言ではない。
まぁ、教育実習に行くなら必修という科目はある。
後は、卒業に必要な単位を取っているかどうかというところ。
では、文系の学部、理系の学部って言われてどんな学部を想像出来るか?
どうやら、大きく3つの系統に分けると解りやすいらしい。
人文科学系統、社会科学系統、自然科学系統。
確かに、この分けかたは解りやすいかもしれない。
では、それぞれの系統に属するであろう学問を考えると、
人文科学系統
文学・語学・哲学・心理学・歴史学・考古学・文化人類学などが該当。
社会科学系統
法学・経済学・経営学・政治学・商学・社会学・国際関係学などが該当。
自然科学系統
理学・工学・農学・医学・薬学・宇宙工学などが該当。
そのまま、~学部というものがあれば、それはそれで考えやすいかもしれないし、学科によっても、どこを必要とするかというところでもある。
では、文系と理系の境界線はどこだろうか?
一般的に、
文系と呼ばれるのは、人文科学系統と社会科学系統。
理系と呼ばれるのは、自然科学系統。
となっている。
ここで問題視するのは、社会科学系統である。
私が思うに、経済学、経営学、商学、これらは半分は理系であるべき。
これらには結構高等な数学を必要とする場合がある。
例えば、リーマンショックという言葉は聞いたことがあるだろう。
では、リーマンショックの原因として挙げられる、ブラック・ショールズ方程式はご存知でしょうか?
方程式と書いていることから解るとおり数学なのです。
しかも、このブラック・ショールズ方程式は、ノーベル経済学賞を受賞しているのだ。
つまり、数学を知らずに、いかなる場合においてもブラック・ショールズ方程式が正しいと勘違いした結果が、リーマンショックなのである。
数学を知らずに、経済学、経営学、商学、を学ぶことは不可能に近いだろう。
文系コースに進んだことで、やらずに済んでしまった数III(微分積分)や数C(確率統計)、これらをやらず大学に進み、必修科目に数学が存在しないという矛盾。
微分積分、確率統計を知らずに、大学を卒業してしまうわけだな。
ブラック・ショールズ方程式は偏微分方程式だ。
言わんとしていることは解るだろう。
ではでは