昨夜のラジオでの話題。
団塊ジュニアというか、第二次ベビーブーム世代というか、もうすこし上の世代というか、1960~70年代に幼少期を迎えた世代にとって、デパートというのは夢のような場所でした。
ちょっとおしゃれをして、電車に乗って、屋上遊園地で遊び、最上階フロアのレストランでお子様ランチを食べる。
一億総中流というか、日本国民のほぼすべてが自分は中流階級だと考えていた時代である。
私の場合は、西武池袋線沿線に住んでいたのと、父の経営する理容室が池袋東口、日照地下の並びにあったので、もっぱら池袋まで電車で行き、西武デパートということです。
東武デパート、パルコとありましたが、東武デパートの屋上遊園地は大した遊具はなかったイメージでした。
あとは宮城県気仙沼に帰郷すると、丸光デパートですかね。
新潟県燕市に帰郷しても、デパートに行った記憶はありません。
昭和の終わりごろから、平成、令和とかけて、屋上遊園地はどんどんと姿を消してしまった。
そもそも、2000年移行、軒並みデパートが閉店となった。
おそらく要因はインターネットの普及だろう。
店側は、バブルで地代が高騰し、バブル期は問題なかったのだろうが、バブルが弾け、繁華街に店舗を持つことが困難となり、店舗を持たず、地代の安価な地方に倉庫を構えるというネット通販型へと変化する。
客側は、わざわざ遠出せずとも、24時間いつでも、自宅から注文して、好きな時間に宅配して貰う。
従来の百貨店、デパート、どう呼んでも良いが、集客効果は薄れているのだろう。
百貨店、デパートが立ち行かないのに、屋上遊園地なんて、ということなのだろうか。
それとも、少子化によるものなのだろうか。
シャワー効果というものがあって、屋上に遊園地、最上階にレストラン、と集客率の高いものを上層階に設置することで、そこから降りていく客が他のフロアを見て回り、下層階も潤うというもの。
しかし、平成に入りデパートで持て囃されたのは、デパ地下であった。
仕事帰りにデパ地下のデリカテッセンで夕食を購入して帰宅する。
というのが定番とされた。
これではシャワー効果なんて望めません。
地下の食品売場を最上階に持っていこうものなら、それこそ帰宅時の慌ただしい時間帯に、電車の乗り換えで降りたついでに買い物というには不向きであるから見向きもされなかっただろう。
母屋が大変な状況なのに、少子化で集客の見込めない屋上遊園地は閉鎖となるのは、既に解っていたことなのだろうか。
もしかすると、今どきの子どもたちは、屋上遊園地では満足しないのだろう。
ディズニーランドの影響なのだろうか。
要因は色々とあるのだろう。
私の行ったことのある場所だと、
今年に入って
吉祥寺の東急百貨店の屋上遊園地、屋上遊戯施設が6月2日に閉園。
川越の丸広百貨店の屋上遊園地、わんぱくランドが8月31日に閉園。
という有様。
去年、ピグともさんが催事場で店を出すということで、川越に行ったときに、
一眼を持って行ってたので、多少写真は残っている。
ああ、もっとちゃんと写真に収めておけばよかった。
ローラーコースターとか、電車とか、いろいろありました。
関東一円では、百貨店やデパートの屋上ではないが、残すは蒲田の「かまたえん」のみということでしょうか。
また、屋上遊園地という昭和の一風景が消えていくのであった。
ではでは