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Channel: 円周率近似値の日に生まれて理系じゃないわけないだろ! - knifeのblog
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今日は雷記念日

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近くに雷、落ちたことある?

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ありますよ。
県境に住んでいるんですが、この境目を跨ぐと天気が変わる現象によく遭遇しました。
県境とか区境とか、昔の人々が適当に分けたわけじゃなくて、なんらかの意図があったんじゃないかと思うわけです。

雷が鳴ると「くわばらくわばら」なんて言うご老人が多かった。
このおまじないのようなワードは、落雷などの災害から逃れるためのもの。

諸説あるようですが、
菅原道真公が左遷され、左遷先で死んだあと、雷で死ぬ人が出て、菅原道真公の祟だと恐れらた。
なぜ菅原道真公が出てくるんだというと、彼の生まれ育った桑原には雷が落ちなかったから。
この桑原は京都府京都市中京区桑原町のこと。

あとは、雷さまが足を踏み外して落ちてしまい、そこが井戸の中で、蓋をされてしまい、その場所には雷を落とさないから許しを請うたから。
この言い伝えは、兵庫県三田市桑原の欣勝寺、大阪府和泉市桑原の西福寺などに伝わっているようで、どちらも字名に桑原がありますね。
おそらくどちらも古くは桑原村だったのでしょう。

桑原は、桑の原っぱ、人間の手が入れば、桑畑や桑田となる。
桑の葉は養蚕業には欠かせないもので、村の産業の一つでもあった。
桑の実の色は緑から赤、赤から紫へと変化する不思議な色で、どどめ色などと言われています。
どどめとは土留で、河川の氾濫を防ぐために河川敷に土留として桑の木を植えられたとも言われている。
ここから桑の実はどどめ色と呼ばれている。

さて、桑の葉を育てるのに最悪なことはなんだと思いますか?
霰(あられ)や雹(ひょう)で、雹害と言います。
霰や雹が降るときは、だいたい雷もセットです。
いずれも積乱雲によるものだからです。
桑原と雷が結びつきましたね。

「くわばらくわばら」以外にも、災難から逃れるためのおまじないとして、
「つるかめつるかめ」や「なんまいだなんばいだ」などがある。
「つるかめつるかめ」は鶴亀で長寿の象徴だったり、「かごめかごめ」にも登場するし、鶴岡八幡宮、亀岡八幡宮と考えると神道系、「なんまいだなんまいだ」は南無阿弥陀仏ですから仏教系。
そう考えると、「くわばらくわばら」も何らかの宗教に纏わるのではなかろうか。
まぁ、学問の神様である菅原道真公と結びつけている時点で、有名人を採用することで全国的に広めようということなんでしょう。

日本全国で桑原の地名を探すと、上の2つ以外にも、
青森県青森市
宮城県岩沼市
福島県大沼郡三島町
茨城県取手市
群馬県富岡市
神奈川県小田原市
富山県富山市
福井県あわら市
長野県千曲市
静岡県田方郡函南町
大阪府茨木市
兵庫県丹波篠山市
愛媛県松山市
福岡県福岡市西区
福岡県朝倉市
熊本県葦北郡芦北町
本州全域、四国、九州で見つかりました。
北海道や沖縄県に桑原地名が見つからないのも、時代的に考えると辻褄が合いますね。

今の時代であれば、地理的、地形的な何らかの条件で落雷の多い少ないを統計的に調べられるのではなかろうか。

先人が残した地名は何らかの理由や意味があって付けられている場合があるので、簡単に捨て去っては行けないんでしょうね。


ではでは

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