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買ってはいけない規格違反USB製品

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Windows95SE(Second Edition)からUSBという規格が出てきて、かれこれ25年になろうとしている。

家電量販店や携帯ショップなどだけではなく、コンビニや100円ショップでも普通に購入出来るようになったUSBケーブルや変換コネクタの類。

製品となっているものだから問題ないのだろう、有名メーカーだから安心と考えてしまいがちですが、実は規格違反をしている製品であったりします。

規格違反製品を製造販売することは特に違反ではないようです。
例えば、Amazonなどでは公式には規格違反製品の販売はしないとなっています。

それでも販売されていたりするので、買う側が気をつけなければならないのが現状でしょう。

小難しい話しをここでしても解りにくいと思うので、出来るだけ簡単に考えてみます。

【その1】
USBの規格の新旧の見分け方は、アルファベットとバージョン。
A、B、Cと順番に後半へ行くほど新しくなっています。
バージョン2.0対応といった表記も合わせて確認します。
microUSBは、microBなので、Type-Bということです。

【その2】
USBケーブルは充電とデータ転送の2種類の機能が含まれている。
基本的には、
充電用ケーブル(データ転送が出来ない)
データ転送ケーブル(充電も出来る)
の2種類がある。
つまり、どのUSBケーブルであっても常に充電させようとスタンバイしている。
繋いだら充電開始ということです。

【その3】
USBの電圧、電流の規格は、
古い規格(下位規格)のもののほうが低電圧、低電流
新しい規格(上位規格)のもののほうが高電圧、高電流
となっている。
まぁ、これは世の常でしょう。

【その4】
電流は電圧の高いほうから電圧の低い方へ流れる。
ケーブル自体にはどっち向きで電流が流れるかは制御出来ない。

つまり、新しい規格のUSBケーブルの形状を古い規格に変換するような変換アダプタや変換ケーブルは、かなり危険な使い方ということになります。

電源コンセントから充電する場合は、
電源プラグの付いたUSBポート→USBケーブル
電源プラグ一体型のUSBケーブル

モバイルバッテリーから充電する場合は、
USBケーブル

ということになる。

電源プラグの付いたUSBポートにしろ、モバイルバッテリーのUSBポートにしろ、出力側の形状はUSB Type-AメスかType-Cメスであろう。
microUSBは基本的に見たことがありません。

ここからどんなケーブルを繋げるのか。

Type-Aメスから、
Type-Aオス-microUSBオスケーブル ○
Type-Aオス-Type-Cオスケーブル △
Type-Aオス-microUSBオスケーブル + microUSBメス-Type-Cオス変換 ○
のように上位規格に変換する分には問題がない。

Type-Cメスから、
Type-C-Type-Cケーブル ○
これは全く問題ないが、
Type-Cオス-Type-Cオスケーブル + Type-Cメス-microUSBオス変換 ×
Type-Cオス-Type-Cオスケーブル + Type-Cメス-TypeA変換 ×
このような変換はダメということ。

ケーブルは、
Type-Aオス-Type-Aオス
Type-Aオス-microUSBオス
Type-Cオス-Type-Cオス
の3種類で、他は考えない。

先の△は、逆向きに刺すと規格違反ということになるので、そのようなケーブルの存在は、問題を起こす可能性を秘めているということです。
△としましたが、誤った使い方が出来てしまうので、持っていたら封印しましょう。


文字で書いてもなかなか伝わらないだろうから、実際の商品を貼ってみる。


micorUSBメス-Type-Cオスの変換アダプタ

規格として存在しますので、規格違反ではありません。
microUSBが電源側のポートにあるという機器は基本的にありませんので、必然的に
電源側がType-C、充電される側がmicroUSB
となるからです。

 

Type-Aメス-Type-Cオスの変換です。

これは規格としては存在しますが、利用する場合は注意が必要です。
電源側がType-A、充電される側がType-Cであれば利用可能。
電源側がType-C、充電される側がType-Aの場合、下位規格側が耐えられません。

では、明らかに規格違反なのはどんなのでしょうか。


Type-CメスからType-Aオスへの変換です。

これは規格として存在しませんので明らかな規格違反です。
このアダプタに刺さるケーブルは、
Type-A側には、
Type-Aメス-Type-Aオスケーブル(延長ケーブル)
Type-Aメス-microUSBオスケーブル(変換ケーブル)
Type-Cメス側には、
Type-Cオス-Type-Cオスケーブル
というところでしょうか。
電源側のUSBポートがmicroUSBということはほぼ無いので、
電源側のType-Aに刺して、Type-C側へ充電する分には、Type-Cの性能を最大限に発揮は出来ませんが、Type-Aの規格の電圧や電流が流れますので、Type-Cは上位規格なので電圧や電流としては耐えられます。
ただし、充電できるかは充電される機器の話しです。
電源側のType-Cに刺して、Type-A側へ充電では、上位規格の電圧、電流が、下位規格側が耐えられません。
規格として存在しないのは、こういった理由からでしょう。

しかしAmazonで売っています。
Amazonは公式には規格違反製品は売らないと言ってるんですけどねぇ。

変換アダプタでなくとも、ケーブルでも同じことが言えます。
前に書いた3種類以外のケーブル。


Type-Cオス-microUSBオス

これも規格違反でしょう。
microUSBのメスが付いている機器は充電される側です。
つまり、電源側はType-Cの方ですから、microUSBはType-Bなので、下位規格のType-B側が耐えられません。

このような規格違反製品がAUKEY(オーキー)やサンワサプライなど有名メーカーでもラインナップされているのが現状です。
 

つまり、有名メーカーだからと安心は出来ませんよ。ということです。

絶対に間違えないために、

USBケーブルを買うときの注意:
Type-Aオス-microUSBオス
Type-Cオス-Type-Cオス
この2種類だけに限定する。

USB変換アダプタや変換ケーブルを買うときの注意:
Type-Cメスで、相手が下位規格のType-AやmicroUSBなら買わない。
そもそもType-Cメスだったらやめておいたほうが健全である。

みなさん安心安全なモバイルライフを。


ではでは


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