Quantcast
Channel: 円周率近似値の日に生まれて理系じゃないわけないだろ! - knifeのblog
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5376

外国語表記はどこまでやればいいの?

$
0
0

目黒川の桜まつりの帰り、中目黒駅から西武池袋線直通清瀬行きに乗った。



渋谷駅に到着するアナウンスを車内ビジョンが表示している。

涩谷(簡体字)
시부야(ハングル)
渋谷(日本語漢字仮名まじり)
Shibuya(日本語ローマ字表記)
しぶや(日本語ひらがな表記)
を繰り返している。

簡体字は中国向け、ハングルは韓国向け、ローマ字表記は英語圏向け?、ということなんだろう。

因みに、乗車したのは東京メトロの車両(だったと思うが)で、東京メトロの区間において、このような表記だったかと思う。
西武は、漢字、ひらがな、ローマ字の3つだけです。

沢山の種類を順番に表示すると、日本語がなかなか出てこないということにもなる。
併記は出来ないのかな。


中国、台湾、日本は漢字圏、韓国、ベトナムは元漢字圏です。
中国では簡体字、台湾では繁体字が使われています。
因みに、繁体字では澀谷です。

日本も旧字体と新字体がありますね。
旧字体だと澁谷です。

渋谷の漢字表記は澀谷、涩谷、澁谷と最低でも4種類あることになります。
アルファベット圏でも、ダイアクリティカルマークとによる違いがあるので複数あるとも言えます。



目黒川桜まつりでの順路標識。
This Way(英語)
이동 경로(ハングル)
参观路线(簡体字)
參觀路線(繁体字)
と書いてある。

因みにハングルでは移動経路、簡体字、繁体字では参観経路と書いてある。
英語の「This way.」は日本語にすると「こちらです。」ということだろう。


日本は工業立国でもあるが、観光立国でもある。

しかし、電車内の車内ビジョンは、ちょっとやりすぎなような気がした。とそのときは思っていた。

2020年東京オリンピックがあるが、参加国すべての表記をしたら大変だろう。
中国語も韓国語も要らないと思うんだよね。
日本語とローマ字表記だけで十分でしょう?

確かに桜まつりの会場には中国語が飛び交っていた。
おそらく声調で中国人の声が大きく聞こえてしまうのだろう。

看板は併記してあるので、主催者側の配慮ということなのだろう。

中国と台湾が一つの国とするならば、繁体字か簡体字のどちらか一方で良いはずである。
まぁ、私個人としては中国と台湾は別の国という考えなのですが。

ただ、同じ漢字圏において同じ単語の綴りなのに全く意味の異なるものがあります。
これはアルファベットにも言えます。

中国語で手纸、日本語で何?
フランス語でcar、英語で何?

中国語の手纸を日本の漢字に置き換えると手紙である。
しかし、中国語において手纸はトイレットペーパーを指す。
最近は、トイレットペーパーに衛生紙(繁体字)、卫生纸(簡体字)という単語を使っているようで、日本の漢字に置き換えても衛生紙となる。

日本人が中国語を読むなら繁体字なら読めるが、簡体字だと読めない可能性が高いですね。
逆に現在の簡体字を使っている中国人は日本の漢字や繁体字は読めないのだろうか?
まぁ、現在の日本人が旧字体で読めない、変体仮名で読めないということがあるので、繁体字だけではダメで簡体字も必要なのだろう。

フランス語のcarは、英語でbecauseですので、英語だけでいいのか?とも思ってしまう。


さて、日本旅行をする外国人は増えていますが、比率はどうなんだろうか。
ざっと、韓国が25%、中国が25%、台湾が16%、香港が8%、その他のアジアが12%、欧州が6%、北米が6%、オセアニアが2%といったところだろうか。
https://www.tourism.jp/tourism-database/stats/inbound/

こういう情報を知ってしまうと、簡体字、繁体字、ハングルの表記も必要だと感じる。
ただ、オリンピックの開催時期は、この比率のままかどうかは解らない。

私は英語が世界共通語というのは考えていないが、この情報化社会であればスマホなどでの翻訳を考えると、英語だけで十分なような気がする。
ただ、英語に不慣れな日本人が綴った英語ではなく、ネイティブが綴った英語で表記するべきだろうな。

スマホなどの利用が増えることを考えると、Wi-Fi環境を充実させて、繋がりやすくするということも力を入れなければならないだろう。


ではでは


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5376

Trending Articles