最近、こんな大容量のモバイルバッテリーがあるんだけど、買って良いものなのかどうなのか?という質問を受けました。
メーカー名をココに書いてもいいのだが、伏せておきましょうかね。
まず、モバイルバッテリーとはなんぞやというところから書いていきます。
簡単に言えば、携帯可能なバッテリーで、USBケーブルなどで接続してスマートフォンなどの電子機器を充電する目的のものです。
続いて、モバイルバッテリーの容量について。
昨今のスマートフォンは大体3000mAくらいの内蔵バッテリーを持っているとしたならば、約何回フル充電が出来るのかということを考えたりします。
モバイルバッテリーの容量が10000mAhを超えるものを大容量モバイルバッテリー、20000mAhを超えるものを超大容量モバイルバッテリーなどと言ったりします。
また、100Vの電源コンセントのインターフェイスがあるものを、モバイル電源やポータブル電源などと別に分けていたりもします。
mAhの読みは、ミリ・アンペア・アワー、ミリ・アンペア・じ。
つまり、1000mAhというのは、1000mアンペアの電流を1時間流すことが出来るという意味です。
ちなみに、私が使っているモバイルバッテリーは、
Ankerの20100mAhで、2016年12月1日にヨドバシで4980円で買ったもの。
かれこれ2年になりますが、まだまだちゃんと使えています。
さて、いざ購入を検討するとなって、どのメーカーが良いのか、どのくらいの容量が良いのか、値段はどれくらいなのか、もしくはどういう製品は買ってはいけないのか、ということを考えてみましょう。
メーカーに関しては、どこが良い、悪いというのは一概には言えませんが、ある程度の知名度や各容量帯のラインナップが充実したメーカーであればそれほども問題ではないのかと考えます。
確かに日本メーカー製、MADE IN JAPANなら安心といったものもありますが、日本メーカー製、MADE IN JAPANは価格的に高い傾向にあります。
これは日本の人件費が高いから、品質に慎重を期すから、そもそもモバイルバッテリー市場に興味がないからだと思われます。
その価格に見合う満足度があれば良いですが、あるかと言われると難しいでしょうね。
例えば、私の持っているAnkerのCEOは中国籍の方です。
昔ならMADE IN CHINAは避けられていたでしょうが、中にはまともなメーカーも存在します。
つまり、こういう古臭い考えを捨てて、物事を見なければなりません。
そもそもモバイルバッテリーを販売の主軸にしたメーカーを何社くらい知っていますか?
おそらくは、それほど知らないから迷うのでしょう。
Anker(アンカー)、Aukey(オーキー)、ADATA(エーデータ)、cheero(チーロ)、RAVPower(ラブパワー)、…
モバイルバッテリー市場において、日本のメーカーは弱いと思う。
上に掲げた5社のうち、日本のメーカーはcheeroだけ。
大手の家電メーカーや周辺機器メーカーもモバイルバッテリーは販売していますが、明らかにラインナップに偏りがあって、そこまで力を入れていないという印象です。
例えば、amazonでの検索で"モバイルバッテリー"とメーカー名で検索をかければ、ラインナップはわかるでしょうから、メーカーのモバイルバッテリーに掛けている力がわかるでしょう。
様々な容量、USBケーブル、電源アダプターなどまで考慮しているメーカーはまともに見える。
小容量のものしかラインナップになかったり、多彩なカラーラインナップや絵柄などおしゃれな感じで売り出していたりするのは、まぁ、売り方の方向性が違うんだなということがわかる。
これは私の好みの問題なのかもしれないが、モバイルバッテリーは質実剛健でなければならないと考える。
1~2回充電するコンパクト設計のものであれば、軽くて、携帯性も高く、使用頻度も高く、値段もそれほど高くなく、…
といったところで、例え粗悪品を掴まされてもそんなに怒りがこみ上げて来ないだろう。
モバイルバッテリーは、容量と容積と重量は完全に比例すると考えて差し支えない。
容量が大きいものは、容積も大きくなり、重量も重くなる。
つまり、謳ってる容量が大きいのに、重量が軽いものは眉唾物だと考えて、買わないという選択が出来る。
逆に、小容量のモバイルバッテリーの良し悪しの判断は難しいとも言えます。
はっきり言ってしまえば、使ってみないとなんとも言えないというのが現状でしょうか。
かわいいとか、この色がいいとか、充電器の性能とは別のベクトルで判断する人もいるでしょう。
各容量帯のモバイルバッテリーのそれぞれの運用の仕方の違いを考えてみます。
乾電池式のもの。
コンビニに売っているものですね。
本当に緊急時に重宝するかもしれません。
また、電池を変えれば使えるので、そういう使い方になりますね。
更に言えば、エネループのような充電池を使うことも出来たりします。
3000mAh~5000mAh
1~1.5回分の充電を目的としたもの。
軽量、コンパクトであるから、常に携帯して、夜の寝ている間に充電して、翌朝も携帯する。
という使い方でしょうか。
5000mAh~10000mAh
2~3回分の充電を目的としたもの。
多少重くなりますが、携帯してもそれほど苦にはならないだろうか。
10000mAh~
旅行など長時間の電源確保が出来ないような時に使ったり、充電しなければいけない電子機器が多かったりする人向けですね。
また、震災時などを想定して持つ人もいます。
ただ、一つ注意が必要なのは飛行機への機内持ち込みや預け入れです。
リチウムイオンバッテリーは危険物に相当します。
容量によっては持ち込み出来ないもの、預け入れ出来ても個数制限があったり、飛行機会社ごとにまちまちだったり、国際線だと国によってまちまちですので、一概に何mAhなら大丈夫ということは言えません。
持ち込むことが予想されるならば、事前に飛行機会社のページをチェックしておく必要があります。
ただ、国内線に限定するならば、27027mAh以下であれば、預け入れも機内持ち込みも数個なら問題ないかと思われますが、一応飛行機会社のページで事前にチェックして下さい。
さて、大容量になればなるほど、モバイルバッテリー自身の充電に時間が掛かるようになります。
寝ている間に充電が完了してくれていることが望ましいということなのでしょうね。
そんな対策をした超大容量モバイルバッテリーも、ちらほら出始めています。
モバイルバッテリーへの入力を2系統用意しているタイプです。
あるモバイルバッテリーはType-CとmicroBの2系統で同時に充電すると急速に充電出来るという仕組みでした。
これも技術的には可能なのだろうというのは想像出来るのだが、質実剛健から離れていると感じてしまう。
もし、2系統からの充電でスピードアップを図るならば、同じもので2系統のほうが、質実剛健であろう。
USBの話しをもう少し掘り下げてみます。
調べて欲しいモバイルバッテリーには、Type-Cのインターフェイスがあって、付属のUSBケーブルも両端がType-Cとなっており、モバイルバッテリーへの充電と、モバイルバッテリーからの充電の2通りの使い方が出来るようになっている。
技術的な話しで、私が知っていることは、コネクタの形状の規格で、
Type-A、miniA、microA
Type-B、miniB、microB、3.0 Type-B、3.0 microB
Type-C
電気的な規格として、
USB1.1、USB2.0、USB3.0、USB3.1
というものもあり、3.0と付くものと付かないもので形状までも違うので、合わせて覚えておく必要があります。
一般的に考えれば、後に出来た規格の方が高性能である。
USBケーブルは、電力の供給とデータを転送出来るタイプと、電力の供給しか出来ないタイプの2通りあります。
一般的に黒いケーブルはデータ転送が出来、白いケーブルはデータ転送が出来ない、と判断していたが、カラーバリエーションとかが出てきて、その見分け方が怪しい状態ではあります。
さて、私が疑問に思ったことなのだが、両端がUSB Type-Cのケーブルが付属しているのだが、ケーブルはどちらが充電元、充電先という認識は無い。
つまり、電圧が高い方から低い方へ流れるのが、一般的な理屈であろう。
よく、モバイルバッテリーからノートパソコンへ充電という写真が出てくる。
ノートパソコンのUSB端子は、周辺機器へ電力を提供するようになっている。
どうなってしまうんだろうという疑問でした。
よくよく見てみると、MacBookは電源端子にUSB Type-Cを採用しているので、MacBookの電源としても使えるよということみたいです。
写真だけみて、ノートパソコン全般の話しではないということがやっと理解できました。
また、モバイルバッテリーのType-Cのポートを入力と出力の両方で利用するタイプがありました。
技術的に可能だろうというのは想像出来るのだが、私の理想の質実剛健からは離れるので、私は買わないという選択をします。
さて、モバイルバッテリーの充電に話しを戻します。
モバイルバッテリーには、電源プラグが付いたものもありますが、市場に出回っているものは本体のみ、本体とUSBケーブル、の2パターンが多くを占め、充電器(電源プラグとUSBポート)というものは付属していないことが殆どです。
充電器のUSBポートもUSB2.0対応なのか、USB3.0対応なのか、こういうところも理解して購入する必要があります。
せっかくちゃんとしたモバイルバッテリーを充電するのであれば、百均の安物を使うのは論外です。
当然、これはUSBケーブルにも言えることで、付属のケーブル、もしくは同メーカーのものを使うことが安全でしょう。
かなり、私の個人的な思い込みも多々入っているかとは思うので、どこに重きを置くかはそれぞれなので、自分なりに解釈していただけると幸いです。
ではでは