お正月ということですので、Excelを使ってカレンダーを作る方法を教えちゃいます。
何回の講座になるか解りませんが、初回の目標は
こんな感じのモノクロ印刷して使えるようなシンプルなものを作ってみましょう。
まず、Excelとは何か?
Excelとはエクセルと読んで、表計算のアプリケーションです。
この表計算ソフトは、企業などに就職すればワープロなどに続いてよく利用されるアプリのひとつです。
講座の中では、小難しい数式が出てきますが、呪文だと思ってコピーアンドペースト(以下コピペ)で済ましてしまってかまいません。
簡単な解説はしますが、完全に理解する必要はなく、こんな関数あったなぁくらいで十分です。
また、カレンダー講座ではワークシート関数を多用しますが、VBやマクロは一切使わないことにします。
まず、Excelなどの表計算ソフトに置いて、日付はシリアル値という値で管理されています。
シリアル値とは、ある決められた日付を1として、1日で1増えるという値です。
因みにExcelでは1900年1月1日を1としています。
では、早速カレンダー作りにチャレンジしてみましょう。
表示されるカレンダーの基準となる日付を、どこかのセルに設定し、そのセルを基準に表を完成させてみましょう。
D2セルに、=now() と入れてみましょう。
今日の日付と時刻が出た事でしょう。
これは、now()関数といって、ワークシート関数のひとつで、現在のシリアル値を返す関数です。
シリアル値は1日で1増えるのですが、時間、分、秒も管理されています。
1/24が時間、1/24/60が分、1/24/60/60が秒といったように計算できます。
では、このシリアル値の表示形式を変更してみましょう。
D2セルが選択された状態で、
ホーム→書式→セルの書式設定にて、
表示形式タブ→ユーザー定義→種類に、
yyyy mmm
と入れてみます。
yyyyは西暦を4桁、mmmは月を英語の3文字で表示するという意味です。
2014 Jan
となったでしょう。
ちょっとカッコつけてみましたw。
では、このD2セルにあるシリアル値から、カレンダーを構築してみましょう。
now()関数のままでは、後々都合が悪いので変更します。
2014/1
と入力すると、勝手に2014/1/1になると思います。
カレンダーを作る都合、1日としておいたほうが、関数を作る上で楽なんです。
D1セルに月だけを表示させたいと思います。
D1セルに、=D2とやって、表示形式をmとやってもいいのですが、ワークシート関数を使ってみます。
=month(D2)
D2セルにあるシリアル値から月を計算します。
次に、曜日を書き込みましょう。
自分で入力してもいいんですが、ちょっとしたテクニックを使います。
まず、A3セルに日と入力します。
選択されたセルの枠の右下に黒い四角があるので、マウスを使ってこれをG3セルまで引っ張ります。
あら不思議、曜日が勝手に入りました。
これはオートフィルという機能です。
では、カレンダーの核心となる日付に移ります。
Excelにはweekday関数というワークシート関数があって、古いExcelとの互換性の問題も考えなくてはなりません。
A4セルに、
=D2-WEEKDAY(D2)+1
B4セルに、
=A4+1
として、G9セルまでオートフィルする。
A5セルに、
=G4+1
として、A9セルまでオートフィルする。
2014年1月1日が水曜日に現れていれば、正しく入力できているものと思われます。
例えば、基準としているD2セルに、
2014/6
と入れると、6月のカレンダーが表示されます。
2014年6月1日が日曜日なので、先月の流れが解らないですね。
というわけで、そのあたりを考えなおしてみましょう。
最低でも先月の月末3日は入れたいとします。
A4セルを、
=D2-MOD(WEEKDAY(D2)+3,7)-3
と変更してみます。
D2セルの年月を色々変更して見てください。
先月の月末3日は必ず含まれるようなカレンダーになりました。
とりあえず、今回はこの辺にしますので、あとは、セルの幅や高さを好きなように調整して、フォントの種類や色などを変えたりして、自分好みにしてみてください。
質問はコメントにて受け付けますよ。
次回は、シートのコピーや、行や列の挿入を行って、カスタマイズしていきたいと思います。
ではでは、よりよいエクセルライフを…
↧
カレンダーを作ろう -その1-
↧