ちょっと昔を思い出しながら書いてみる。
私がDOSのテストプログラマだったころ、日本語入力はFEP(フロント・エンド・プロセッサ)という機構で動いていたため、FEP(フェップ)と呼ばれていたりした。
コンピュータのキーボードは基本的にアルファベットと数字と記号の入力しか出来ず、日本語を入力するための仕組みが必要であった。
ワープロ(ワード・プロセッサ)には、当然日本語を変換する機構があったわけで…
パソコンのワープロソフトに同梱されたFEPもたくさんあった。
ジャストシステムの一太郎にはATOK(エートック)、
管理工学研究所の松には松茸、
デービーソフトのP1.EXEにはDFJ、
etc, etc
といったようにである。
また、ワープロメーカーが、日本語入力の部分をパソコンに移植したものとして、
富士通のOASYS(オアシス)のOAK、
更には、FEPを単体で販売するメーカーも現れ、
バックスのVJE-Σ、VJE-II、VJE-α、VJE-β
エー・アイ・ソフトのWX、
などなど、もっと言えば個人作のものまでありました。
時代はWindowsになり、WIndows95の登場でネットワークの機能もOSに標準化された。
FEPと呼ばれていたが、もうフロント・エンド・プロセッサではないので、フェップと呼ぶのはおかしいとなり、IME(インプット・メソッド・エディタ)で、アイ・エム・イーと呼ばれる様になった。
別にMS-IMEだけがアイ・エム・イーではありませんよ。
さて、上記の日本語入力システムで残っているのは、ATOKくらいだろうか。
私もDOS時代に愛用していたATOK、このパソコンにもATOK2011がインストールされてはいるが、最新バージョンでもなく、既に使っていない状態である。
日本語入力システムは、一番良く知る日本人が作るべきという考えだったのだが、今は使っていない。
今使っているのは、Google日本語入力。
MS-IMEは邪魔でしょうがない。
なぜ、長年愛用していたATOKを捨てて、Google日本語入力に完全移行したのか。
いろいろな要因がある。
例えば、スマホやタブレットでも同じものが無料で利用出来る。
例えば、昨今ニュースになったような人物名でも、容易に変換してしまう性能の良さ。
ノーベル賞受賞者の「ほんじょたすく」さんを変換してみます。
まずは、Google日本語入力では
さすが大手検索サイトのGoogleである。
インターネットの膨大なデータを活用した変換であるから、「ほんじょたすく」からスペースキー一発で「本庶佑」へ一発変換である。
こういう時代なのですよね。
長年愛用していたATOKでは
スペース一発目は「本所タスク」となってしまった。
「ほんじょ」は「本所」「本庶」「本城」しか出てこなかったから、それほど問題ないが、
「たすく」が「佑」だと解っていれば良いが、
にんべんだったか?
しめすへんだったか?
などと迷って変換し続けたら、
全てをさらってやるか、
バックスペースを押してもう一度変換し直すか。
最後にOS同梱のMS-IMEでは
なぜか、「ほんじょ」が「本庶」に一発変換した。
「たすく」はプルダウンから選択できる。
あれ?ATOKもプルダウンで選択出来たはずなのに、なにか設定が変わってしまったのだろうか。
Windows10になって、どこでIME毎の設定をするのだろうか。
探すの面倒なのでやめておくか。
因みに、Windows10に複数IMEがインストールされている場合、田キー+スペースでIMEの切り替えが出来る。
さっき、削除する方法を見つけちゃったんだけど、私のような、複数の使い分け、違いなどを記事にする可能性があるので、削除するわけにはいかない。
削除する方法は別記事にでもしましょうかね。
ではでは