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ミラーレス一眼について

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ニコンがフルサイズミラーレス一眼のZ7とZ6を販売する。

というわけで、ミラーレス一眼について書いてみようかなと思う。

日本人は写真を撮るのが好きな文化がありますよね。
古くは、日本人のステレオタイプとして、メガネを掛けて、出っ歯で、首からカメラをぶら下げている。
というものがありました。

また、カメラの世界シェアをみると、日本のメーカーが上位を独占していたりします。
ニコン、キヤノン、ソニー、オリンパス、リコー(ペンタックス)、富士フィルム、シグマ、パナソニック、カシオ、…
海外のメーカーで有名なのはライカ、ハッセルブラッド、ローライ、などドイツのメーカーくらいしか名前が出てきません。

なぜ日本のカメラメーカーばかりが持て囃されたんでしょうか。
ドイツも含めると枢軸国とか言われてしまいそうですね。
おそらくはそういう職人基質みたいなものが、カメラを製造する上で合っていたんでしょうか。

昨今のデジタルカメラと、昔のデジタルではなかったカメラ。
どの部分がデジタルになったかといえば、フィルムの代わりにセンサーを使ったことで、写真もデジタルファイルになったということ。

デジタル一眼などと呼ばれているが、一眼レフとミラーレス一眼、これらの違いは何か。
その前に、一眼と一眼では無いカメラの違いは何か。
それはファインダーから、レンズを通してみるか、レンズを通さずにみるかの違いです。
さて、レンズを通してみようとすると、フィルムが邪魔になります。
シャッターを切ったときだけ、フィルムに映像が届けばよく、それ以外のときはファインダーに映像が届いていなければなりません。
そのため、光を反射させたりしてファインダーに送り込む仕組みが必要なのです。
それが一眼レフのレフにあたる部分のレフレックス(反射という意味)です。
そのレフレックスという機構を取り除いたのが、ミラーレス一眼です。

そもそも、コンパクトデジタルカメラ(以降コンデジ)が出てきたとき、なんでこんなにコンパクトに出来るのか。
それは、フィルムからセンサーになったことで、センサーが受け取った映像を、そのままファインダーに映像として見せればよいということ。
これがEVF、電子ビューファインダーです。
一眼レフのファインダーは光学式ファインダーと言います。

一眼レフも電子ビューファインダーにすれば、レフレックスの機構は不要になり、よりコンパクトな設計が出来るということになります。

では、フルサイズとは何でしょうか。
これはフィルム時代に一般的に使われていた35mmフィルムに対して、センサーサイズを35mmフィルムと同じサイズにしたものをフルサイズ(もしくはフルフレーム)と呼びます。
フルサイズ、APS-H、APS-C、フォーサーズ、マイクロフォーサーズ、などなどセンサーサイズは各社いろいろとあります。

センサーサイズが大きくなれば、価格が上がるのは当たり前ですね。
フルサイズである必要性があるかと言われると、人それぞれ需要が違うでしょうから何とも言えません。
単純な話し、センサーの性能が同じであれば、面積が広くなった分、それだけ情報量が増えるということです。
当然情報量が多いほうが、それだけ絵にも詳細に現れるということですね。

また、センサーが大きくなると、レンズの口径も大きくなり、より多くの光を取り込めるようになるという利点もあります。

さて、一眼と一言で言っても、一眼レフ、ミラーレス、さらにはネオ一眼という名称も見かけることでしょう。
では、ネオ一眼とは一体何か。
これは一眼のようなレンズをそなえたコンデジだと考えれば良いでしょう。
もっと簡単にいえば、レンズ交換が出来ない一眼という位置づけです。

さてさて、レンズを交換出来るということを考えると、あといくつか知らないと損をする情報があります。

まずはマウント(レンズマウント)です。
マウントとは、カメラ本体とレンズの結合部分の形状です。
これも各社バラバラで、同じメーカーでもマウントが違うということもあります。

例えばニコンでは、一眼レフのFマウント、Nicon1シリーズの1マウント、今回発売されるZマウントの3種類があることになります。
他にも、キヤノンでは、EFマウント、EF-Mマウント、ソニーではAマウント、Eマウント、などなど。

もう一つ知らないと損をするのが、フランジバックです。
フランジバックとは、マウントの結合面とセンサーまでの距離です。

ミラーレス一眼を選ぶ利点の一つとして、フランジバックが短いということ。
先にも書いた通り、レフレックスの機構が無い分、フランジバックが短い設計が可能になりました。

それにどんな利点があるんだ?
と思われるかもしれませんが、これがレンズ交換式カメラの新しい楽しみ方の一つにもなっています。

それは、他社のレンズを付けることが出来る可能性がある。
とは言っても、マウントが違うのだからそのままでは付けられません。
マウントアダプターというものを介すことで付けることが出来るようになります。

今までの一眼レフの楽しみ方では、レンズを交換出来ると言っても、同メーカーの同じマウントのレンズ、もしくはレンズメーカーの同じマウントのレンズという風に限られていました。

しかし、ミラーレスカメラが登場したことで、このフランジバックが劇的に短くなり、マウントアダプターを介して、本来接続出来ないレンズと組み合わせた写真を撮ることが出来るという新たな楽しみ方の幅が広がりました。


カメラの楽しみ方は人それぞれ、ここに書いた気になった単語があれば、検索してより詳細な情報を得るのもいいかもしれませんね。


ではでは


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